結果論

憂鬱な雨 午前0時前
もうどうでも良くなってしまって
明日の仕事も飛んでやろうかと
粋がってみたけど
それでもやっぱりお金は大事だから
明日もちゃんと朝は起きるんだ
なんだかこの広い世界で
ちっぽけな穴に収まっている気がするんだ

きっと不幸って訳じゃない
きっと間違いなんかでもない
信じて、恨んで、を繰り返すばかり
でもその心のすれ違いこそが
「生きている」という事ならば
俺はそれでいいと言いたい
これで良かったんだと思いたい

いつもの見慣れた帰り道で
ふと何もかもを嫌いそうになる
悲劇の主人公気取りじゃ
まだ何も変えられやしないな

「あの時ああしておけば良かったな」
「ああしておけば今より幸せだったかな」
なんてこと言うなら、
この後悔があるからこその今は
間違いだったとでも言うのかい

偶然なんてなかった
運命なんてなかった
ただ其処にあるのは俺が選んできた人生
成功と失敗はいつも隣にあった
ズッコケて初めて空の綺麗さに気付く

「あいつは生まれながらの天才だな」
「才能がないから何をやっても上手くいかないんだ」
なんてこと言うなよ、それは結果論だろう
何度でも立ち上がって覆してやろう

偶然なんてなかった
運命なんてなかった
それぞれが選んできた道が重なって
俺たちはまた出会っていく

この人生で良かった
この人生で良かった
そう思える為に俺は此処を選んできた
正解か間違いか決めるのは俺だった
空の綺麗さをあの頃は知らなかったんだ

知れなかったんだ

ズッコケて初めて空の綺麗さに気付く、結果論

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