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西洋医学と東洋医学(515文字)

僕と出会う前に妻は数年、中国出身の外科医の女性に師事し、気功教室のアシスタントを務めていたことがある。

僕「外科医の先生が、同時に気功によって、利用者の不調を治療していただなんて、なんだか矛盾があるように感じるのだけれど」

妻「西洋医学でなきゃ治せない疾病もあるんだけど、東洋医学でなきゃ調整できない不調もあるんだって、先生はそう言ってたよ」

キーを叩きながら思う。

なるほど、例えばこのデバイスの内部の物理的故障は、修理で部品を取り替えるなりしてでなきゃ直せないわけだけど、逆に、それをしさえすれば直るわけだけど、例えばサーバーにおいて発生している問題が原因で不調が生じているなら、デバイスをいくらいじってみたところで問題が解決するわけでもなく――。

僕「僕らって存在もまあそういうものなのかもしれないね」

妻「どゆこと?」

僕「体っていうハードの故障は西洋医学で治るけど、システムの不調は東洋医学に頼らなきゃ調整できないのかもしれないってこと」

妻「なんかよくわかんないけど、ご飯がおいしく食べられるのがいちばんだよね!」

僕「ん」

――なんかよくわかんないけど、バランスを保って、繋がるべき大元にしっかり繋がっていかなきゃなのかもしれないなあ。


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