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【あひろ場6】Dance with the shadows(ダンスウィズザシャドウズ)!――ないしは占いの結果6(6570文字)

SNSは――、

地縁

ではなく

知縁

を結べる点で素晴らしい、

と僕は思う。

どこに住んでいようが、

どこに住んでいる誰とでも繋がれる。

逆に、

SNSにおける対人関係のマイナスはなんであろうか?

誹謗、中傷?

まあ、それもあるかもしれない。

でも僕が思うのは、

「人間関係をたやすく切ることができる点」

である。

――なんで??

――嫌な相手と、

あと腐れなく、

たちどころに縁を切れるだなんて、

それはむしろメリットなんじゃないの?

――と感じる方もいらっしゃるかもしれない。

以下に、

人間関係をたやすく切ることができる点のマイナスについて語る。

思うに、

リアルな人間関係ってやつは、

嫌なヤツだな――と思っても、

一緒にいたくないな――と思っても、

そうそう簡単には「絶縁できない」。

学校や会社を辞めるわけにもいかないし、

先生や上司を無視するわけにもいかない。

家出するのだって大変だし、

親きょうだいや子や孫を、

家から追い出すわけにもまあいかない。

離婚だって

できるだけ避けたい。

だから、リアルな人間関係は、

問題を孕んでいても、

嫌々ながらでも、

続けざるを得ないことが多い。

「そこがいい!」

と言いたい。

――ここで、ホロスコープの話にちょっと飛ぶ。

生まれながらの性格だとか、傾向だとか、

そのようなことを表している、

とされているのが出生天空図、すなわちホロスコープだ。

ホロスコープ上の星たちは、互いに

さまざまな角度を結んでいる。

ニアリー60度やニアリー120度といった調和角。

ニアリー90度の葛藤角。

ニアリー180度の対立角。

ニアリー0度の合一角。

――エトセトラ。

調和角で結ばれる関係はイージーだが、

葛藤角や対立角で結ばれる関係はハードだ。

――と聞くと、

葛藤や対立の角度の少ない天空のもとに生まれてきた人は

幸福だ、

と思われがちだが、

そうでもなくて、

イージーな角度しか生きられない人は、

そのぶん、成長の機会を失う

ともいえる。

「成長なんかしないで、一生イージーに暮らせたらいいんじゃない?」

――と言いたい人もいるかもしれないけれど、

成長できない

ということは、

魂の中心点



到達し得ない

ということであり、

到達し得なかった人の課題は、

子や孫に引き継がれる形で

先送りされる(と、なんとなく勝手に僕はイメージしている)。

日本の財政みたいなことになってしまう。

できるなら、

自分の代で、

先祖代々受け継がれてきた課題に、

しっかりとした決着をつけたい

と僕は思うし、

僕たち夫婦には子供がいないので、

好むと好まざるとに関わらず

決着をつけざるを得ない。

子や孫のいる方だって、

自分の代で

問題を

できるだけ中心点に近づけておきたい

と、

そう願うのではないだろうか?

そのために人は、

内的な葛藤や対立を、

「他者を相手に

具体的に生きる」ことで

統合してゆく

のではなかろうか?

僕らが

この世という舞台で

為すべきこととは、つまり、

それなんじゃなかろうか?

春樹の文庫本の挿し絵を例に出すまでもなく僕らは――、

自らの影を相手に踊っているのである。

ゲド戦記を例に出すまでもなく僕らの人生とはすなわち――、

影との戦い(を経た融合)なのである。

そう思う。

なので、

ホロスコープ上の葛藤や対立は

お恵みだし、

ハードな関係性を

具体的な他者を相手に

具体的に生きることは――、

とても大切なことなのだ!

ゆえに――、と話を戻すわけだが、

SNS的な繋がりは、

簡単にカットオフできてしまう点がネックになる

と思うのである。

リアルの

職場や、

家庭や、

地域の、

逃げられない関係性は僕らに、

葛藤や対立の角度を具体的に生きることで統合するチャンスを与えてくれる。


その意味で――、

SNSにおける関係性も、

そう簡単にOFFすることなく、

辛抱強く、

僕は生きたい。

影を相手に踊ることができるのは、実に――、

幸せなことである(と僕は思う)!



6人目の被験者(!)さん、Eさんの占い結果を以下に掲載いたします!

Eさん、ご協力をありがとうございました!

汚くてすみませーん😔💦 Eさんの角度です😀

■ホロスコープ
太陽:水瓶座23度
月:双子座24度
水星:水瓶座13度
金星:水瓶座8度
火星:乙女座26度
木星:牡牛座18度
土星:魚座5度
天王星:乙女座13度
海王星:蠍座20度
冥王星:乙女座15度

■解読
スクエア(ニアリー90度の葛藤角)が3つあります。
1、太陽と海王星のスクエア(オーブ3度)
太陽:水瓶座23度
海王星:蠍座20度
2、月と火星のスクエア(オーブ2度)
月:双子座24度
火星:乙女座26度
3、水星と木星のスクエア(オーブ5度)
水星:水瓶座13度
木星:牡牛座18度
――太陽がらみ、月がらみ、火星がらみ、水星がらみ……、個人を象す「近い星(太陽、月、水星、金星、火星)」のうち、金星を除くすべての星がハードアスペクトであるスクエアを形成しているため、イージーな人生ではないかもしれません。
でも、そのことは悪いことではありません。葛藤を生き、これを克服し、成長し得るチャンスに恵まれているとも言えます。困難を克服しながら、心の中心点に近づいてゆける方だと言えるのではないでしょうか。
上に「オーブ」と書きましたのは、誤差のことです。90度、という完全なスクエアに対して、許容されるべき誤差です。
水星と木星は90度に対して5度近いズレがありますので、このスクエアは無視してしまっても構わないかもしれません(あとで改めて触れることにいたします)。
反対に、月と火星は、オーブ2度で、比較的タイトなスクエアを形成しているので、こちらは人生に大きな影響を与えているかもしれません。
月は、「感情」や「幼少期の自分」、または「母親」、さらには「個人的な無意識」――などを象しますが、女性であるなら、「妻としての自分」や「母としての自分」を象してもいます。
Eさんは女性でいらっしゃいますので、妻として、母として、火星にまつわる葛藤に晒される――という暗示が読めなくもありません。
火星は、「男性性」や「意欲」、「行動力」、または「攻撃性」、あるいは「性欲」など、比較的尖った星であったりします。
この火星と、妻としての自分、および母としての自分がスクエア(凶角)……。
男性がらみで夫婦生活に影が……、だとか、息子さんとの、または娘さんのボーイフレンドとの関係に葛藤が生じてしまうだとか、具体的には、例えばそのような困難に見舞われるかもしれません……。
また、月は、「幼少期の自分」を象してもいますし、同時に「母」の象徴でもありますから、Eさんは、子供の頃、攻撃的な母親との葛藤を経験したかもしれませんし、大人になってからは逆に、自らが母親に対して攻撃的になってしまったかもしれません。
月と火星のハードアスペクトは、実は、この僕も持っていたりします。だから他人事のように流して書く気にはなれません。
僕の場合は、スクエア(ニアリー90度の葛藤角)ではなく、オポジション(ニアリー180度の対立角)ですが。
僕は男性で、そのため妻にも母にもなれませんので、そのぶんEさんほどにではないけれど、月と火星のハードアスペクトにやられた自覚があります。
幼少期、母には厳しく当たられたし、長じてからは、妻たる月に対しての問題をうまくいなせず、離婚も経験してしまいました。
だなんて書いている今現在だって、自らの月(感情)が、自らの火星(衝動)と対立しているのを感じています。
とはいえ、ずいぶんとマシになりました。
星には、その星が影響力を増す年代というものがあって、先に述べましたように、月は、幼少期を象しますので――女性は、妻として、母として、という役割において月の影響を受け続けるぶんだけ男性より大変ですが――、また、火星も、せいぜい40代半ばくらいまでが影響力のピークでありますれば、年齢を重ねるに従って、火星に翻弄されることも少なくなってきている気がします。
これは、僕が、「対立」を具体的に生き、これをアウフヘーベンしながら、魂の中心点に近づいてきたということでもあるかと思われます。
――だなんて僕のことを語ってしまい失礼いたしました。
さて、Eさんですが、月として、つまりは「子として」、また「妻として」、さらに「母として」、自らのお母さまと、配偶者さまと、お子さまと、オーブ2度の葛藤を生きてこられての今かもしれません。
男性である僕よりもずっと、月の試練にハードに晒されたぶん、魅力的な女性に円熟されておられるのではないでしょうか。
そんなEさんのホロスコープで、スクエアの他に特徴的なのは、金星のノーアスペクト、および土星のノーアスペクトです。
ノーアスペクトとは、アスペクトすなわち角度がない、ということです。金星も、土星も、他のいかなる星とも有意な角度を形成しておらず、ポツンと孤立しています。
先に、土星について書いてしまいましょう。
土星は、「試練」や「制約」または「束縛」などを象す星ですが、これが孤立していることは、両極端の意味に解釈できそうです。
ひとつは、「制約」や「束縛」を脱した自由な生き方を志向するという側面。
いまひとつは、必要以上に縛られて、試練に晒されやすいという側面です。
試練や束縛の体験、およびそこからの脱却――というストーリーを読むこともできそうです。
ともあれ、土星は遠い星で、個人を象す星ではありませんので、金星のノーアスペクトほどには強い影響を、Eさん個人は感じないかもしれません。
翻って、個人を象す近いところの星――、太陽、月、水星、金星、火星のうち、スクエアにからんでいない唯一の星、金星、これがノーアスペクトであること、こちらはEさんの目立った特徴であるかと思われます。
金星のノーアスペクトは、美貌を象しているように思われます。いくつになっても老け込まず、娘らしい若々しさに恵まれているのではないでしょうか。
なのでモテたのではないか、――などと下世話なことを書いてしまうには理由があります。
月が、火星と葛藤角を形成していると書かせていただきましたよね。
モテちゃう女性が、妻としての自分を、火星の誘惑から遠ざけて生きるのは、制約を象す土星がノーアスペクトであることに照らしても、なかなかに難しいことなのではないか、ということです。
出生時間が正確であるなら、アセンダントは山羊座なので、Eさんの外見は比較的古風、品があって、派手ではない、と読めるのですが、アセンダント(出生時に東の地平から昇ってきたもの)やハウス(星たちの活躍の舞台、という括り)は、出生時間のほんのわずかな不正確さにも敏感に影響を受けてしまうので、出生時間の正確さが十分に担保できない場合は、これにあまり依存したくないと僕なんかには思われます(出生地の緯度経度にも影響されますアセンダントやハウスを、いくらか疑って読むスタンスであるため、出生地のデータを求めることにも力点を置かずに僕はいたりします)。
なので、アセンダントが山羊座であるかもしれないという点よりも、やはりサイン(巷の星占いでいうあの、○○座という括り)を重視してEさんのホロスコープを読むと、ポツンと孤立の金星が位置しているのは、自由や独立、独自性の象徴みたいな水瓶座のゾーンでありますし、そもそもEさんの水瓶座には、金星の他に、水星も、太陽も入っていて、……であるならばこの方は、極めて水瓶座的な印象を人に与える方で間違いなかろうと思われるのであります。
伝統的な制約からの自由を生きる方でありましょう。
先程、依存しない、と書かせていただきましたが、ハウスについて見ましても、Eさんの金星は第1ハウスに入っているのですよね。「美」や「快楽」や「女性性」や「金銭」を象す金星が、「自分自身」を象すとされる第1ハウスに入っている――わけですから、Eさんは、とても魅力的な方であられると想像できます。
さてさて、そんな魅力的な女性を妻に持った男性はなかなか大変だったりしますでしょうか?
いえ、大丈夫です。
Eさんの太陽と月はトライン(ニアリー120度の、調和を象す吉角)でありますから。
同じ調和角でも、セクスタイル(ニアリー60度の調和角)だと、伝統的な夫婦関係を象徴している、だなんて言われています――が、Eさんのトラインな夫婦関係は、水瓶座の影響や、土星のノーアスペクト、金星のノーアスペクト、それからこれは書いていませんでしたが、木星と天王星という遠い星どうしのトライン(ニアリー120度の調和角)が示す「独立精神」と「楽天性」、さらには妻としての自分を象す月が火星と凶角を形成していることなどに総合的に照らすと、あるいは「伝統的な夫婦関係」ではなく、水瓶座的な、すなわち革新的な、一見風変わりな形であるかもしれませんが、しかしそれでも明らかに調和している関係であろうかと推察できます。
モテる奥さまが、自立的に、かつ自律的に、程よい距離で、理解のある旦那さまと、協調的な人生を歩めそうな暗示があります。
「自意識」を象すとともに、Eさんは女性でありますれば「旦那さま」をも象すEさんの太陽が、冒頭で示しましたように、海王星とスクエア(ニアリー90度の葛藤角)を形成している――、このことから、わりと夢見がちでふわふわしているところのあるEさんが、同情にも似た優しさで旦那さまを気遣う――みたいな構図も描けそうに思われます。
大きな特徴は以上かと思われます。
他にも、細かく見てゆきますと――。
木星と海王星がオポジション(ニアリー180度の対立角)を形成しているため、目に見えないものを大事にするだとか、スピリチュアルに傾倒しやすいだとか、わりと孤独を愛するところがあるだとか。
木星と冥王星がトライン(ニアリー120度の調和角)なので、少なくとも食べてゆくのに困らない程度の財運に生涯にわたって恵まれるだとか。
天王星と冥王星がコンジャンクション(ニアリー0度の合一角)を形成しているため、古きを打破して新しきを築く目的を持ちそうだとか。
海王星と冥王星がセクスタイル(ニアリー60度の調和角)なので、勘が鋭く、オカルトにも理解を寄せそうだとか。
遠い星どうしの有意な角度が少なからずあったりしますね。
そして――。
冒頭で記しつつも、オーブが5度近いためにスルーした、水星と木星のスクエア(ニアリー90度の葛藤角)についても最後に触れておきますね。
水星と木星のスクエアは、卓越したアイディアやセンスを象します。文才にも恵まれているでしょう。人気を得ることが期待できます。とはいえ、オーブは5度近くあります。表現者としての夢を叶えるべく、目的的に努力してゆけるとよいかもしれませんね。
――角度から読み取れそうな景色は以上となります。
読ませてくださり、ありがとうございました!

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読んでくださりありがとうございました!


――2024年4月7日 追記

Eさんに、メールにてご感想を頂戴いたしました。
――掲載の許可を得られましたので、こちらにそれを転載させていただきます。
Eさん、ご参加ありがとうございました!

あまりにも半生の流れを言い当てられていたので驚きです 人は基本的に生まれた星の下に沿って進んでいくという事も納得 今迄これでもかという程色々ありました 人生の課題はほぼ終了したと思うので以降は流れに任せても多分大丈夫だろうと気が楽にもなりました 本当にありがとうございました

Eさんより・2024年4月6日 21:35


*2024/4/17追記
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