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右利きよ、左利きの苦悩を聞け。

はじめに

日々の生活において何かと苦労が絶えない左利き。
右利きの皆さんが普段なにげなく使っている物には左利きを苦しめる要素がたくさんあります。

しかもほとんどが地味です。すごいストレスではないけど、地味にだるい。
右利きならまっすぐ進める道を少しだけ遠回りしないといけない感じ、左利きの人たちはそんなモヤモヤを抱えながら生きています。

興味本位でも良いので左利きの悩みを少しでも知ってもらいたい。その一心でこの記事を書くことにしました。

1.おたまがうぜぇ

ここで言うおたまとは、スープやカレーを注ぐときに使う先がとがったタイプのおたまです。

こんなやつ

横口おたまという名前らしいですが、正しくは左利きを殺すおたまです。
他人のキッチンで見たらその瞬間に帰る準備を始める左利きも少なくないでしょう。

そのくらい全ての左利きにとってトラウマになっています。なぜなら給食の配膳で使うからですね。
全員が通った道だからこそ、恨みも大きいわけです。

左利きがこのおたまを使う時のパターンは2つあって、1つは屈して右手で使うパターン、もう1つは自分を曲げずに左手で使うパターンです。

前者は少し注ぎにくいくらいではたから見ても普通なんですが、問題は後者です。

かくいう私が後者なんですが、左手で使う場合、左手でおたまを持った状態で器の右側から注がないといけないんですよね。なので、凄く変なポーズになります。

こんな感じ


友達から「何それ、決めポーズ?」と言われた時は、おたまを持ったまま顔を殴りました。(嘘です)

2.ドアなんて無くてもいいよ

左利きにとってドアも天敵の1つ。
特筆すべきはバリエーションの多さ。ドアの種類、配置、ドアノブ、開け方なとよりどりみどり。
多種多様なドア達が中に入る前から歓迎してくれます。

言いだすとキリがないので、1つ挙げるとするなら個人的には回すタイプのドアノブが1番嫌ですね。

握り玉というらしい

このドアノブは、右手で握って右向きに回すよう設計されているらしいです。(右側至上主義め

右手で回す場合は手首を外側にひねるだけでいいんですが、左手で回す場合は手首を内側にひねらないといけません。

この動きが地味にストレスで、やってみたら分かると思うんですが、なんか変な感じがするんですよ。

普段手首を内側に捻ることが少ないからなのか、なんともいえない不快感があります。
左利きはこの不快感を握り玉タイプのドアを開けるたびに感じるわけです。

しかし、そんな人たちのためか、握り玉タイプのドアノブにつけてレバータイプにするレバーハンドルというものがあるらしいです。

それがこちら

右利き用じゃねぇーか!!

3.高嶺のボールペン


隣の席のボール ペン子ちゃん。みんなに優しくて元気な子。なのに、左利きの僕には優しくしてくれない。
すぐ怒ってインクが出なくなっちゃう、なんでなのかな。

先生
落ち込まないで!!ちゃんとした理由があるんですよ!

先生
僕さんはペン子さんに対して押してばっかりじゃないですか?


そうかも。

先生
ペン子さんも1人の女の子。押してばかりいると怒ってしまっても不思議ではありません。
たまには引いて合わせないと、一生振り向いてくれませんよ。


でも僕は左利きだし、どうすればいいんですか?

先生
簡単です、両利きになればいいんですよ。

~完~                                                

4.こっちを見るな

ここからは右利きの方たちに対する悩みですね。
居酒屋などのカウンター席で、左利きの人と肘がぶつかったことがある右利きの方は多いんじゃないでしょうか。

その時チラッと隣の人を見たりしてませんか?
あ、この人左利きなんだと思ったりしてませんか?

それ、左利きの人は気づいてますよ。そして内心あちゃ〜となってます。

これくらいはよく起きるので全然良いんですけど、問題は睨みつけてくる人がいることなんですよね。

肘がぶつかっても変な食べ方をしてない限りはどっちが悪いとかないじゃないですか。
にも関わらず、「なんだよ、左利きかよ。脇締めて食えや」と言わんばかりにこっちを見てくる人が結構いるんですよ。

もちろんこの記事を見てくださっている方にそんな人はいないと思いますが、その時はできるだけ優しくしてあげてくださいね。
それだけで左利きからの好感度はめちゃくちゃ上がるので。


5.話を振るな

これは無意識でやっている人も多いんじゃないでしょうか。

「○○さんって左利きなんですね!」

「左利きって天才が多いらしいですね!」

「やっぱり左利きだから困ることは多いんですか?」

誰しも一度は話したことのある内容かもしれませんが、こういった話題を振られた左利きの心情は、

またかよ!めんどくせえ!!

です。人生で何回こんなやり取りをしたのか分かりません。そのくらい多いんですよね。
初対面や知り合って日が浅い人からはほぼ確実に言われます。

何より1番困るのが答えにくいことなんですよ。
逆に右利きの方にお聞きしたいんですけど、 「右利きなんですね」って言われたらなんて答えます?
「そうなんですよ」くらいしかないでしょ!そもそも利き手の話題でどう会話を広げろっていうんですか!

ただ、そんな左利きが喜ぶ単語が1つだけあります。
それは「珍しい」です。

ここまでデメリットばかり書いてきましたけど、少数派であることに優越感を感じている左利きは結構多いんですよ。スポーツだと優遇されますしね。

なので、「珍しい」にフォーカスを置いて話すと左利きの人は内心喜びます。少なくとも私はそうです。

もし今後左利きの人と話す機会があれば、このことを意識して話すといいんではないでしょうか。
こいつ、分かってやがる...!と思ってもらえるかもしれません。

おわりに

ここまで左利きの苦悩というテーマで話してきました。
あくまでも右利きの方向けに書きましたが、左利きの方で共感してくださる方は多かったんじゃないでしょうか。
途中茶番もありましたし、半分くらい自分の愚痴だった気もしますが、左利きの悩みや生態について知ることはできたと思います。
これを機に左利きに少しでも優しく、寛容な右利きの方が増えることを祈っております。







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