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三遊亭円楽師匠の逝去

 72歳は若すぎます。先代の圓楽師匠が76歳で他界したのもあり、その分長生きしてほしかったのですが……なんとも悲しい話です。

 今年3月に放送終了した『伊集院光とらじおと』の最終回で、伊集院光は「当分の間、昼の放送に出るのは休みたい」としたうえで

「もし出演するとしたら、スーさん(『ジェーン・スー 生活は踊る』)の番組に、師匠・圓楽との二人会を宣伝するためのゲストとして出てみたい」

と語っていたのですが、それも叶わぬまま終わってしまいました。
 師匠の訃報を受けて伊集院光が語ったコメントからは、悲しさや寂しさもそうですが同時に「無念さ」も伝わってくるのですね。師匠と一緒にやりたかったことは山ほどあったのに、という思いは察するに余りあります。今は伊集院さんを見守ってあげましょう。


 それにしても、圓楽師匠といえば、何といっても『笑点』における故・桂歌丸師匠との掛け合いが最高でした。自分が見始めた頃(80年代後半)から既に「ハゲ」「富士子夫人」「もうすぐ死ぬ」などと散々ネタにしていましたが、一方の歌丸師匠も「出来の悪い弟子」「腹黒」と言い返したりと負けずに応戦。その腹黒ネタを応用して師匠である先代圓楽に対しても「馬」はもちろんのこと「次期司会者は自分」「次期圓楽襲名」といじったりする等々。こんなネタが出来るのは、それだけの信頼と師弟関係を持っていたからでしょう。

 それだけに、数年前歌丸師匠が他界されて急遽追悼番組となった回で、圓楽師匠が最後に叫んだ
「ジジイーっ!早すぎるんだよーっ!!」
は最高の罵倒であり愛情だったんですよね。貴方がいたから自分はここまでやれたんだ、という餞としてこの言葉。改めて思い出すと心の中でジワリと来ます。
 しかしそんな6代目・圓楽師匠が72歳という若さで亡くなるとは予想だにしませんでした。ヘビースモーカーだったものの、師匠の死(※死因は肺がん)を受けて止めたものの、60代後半からはたびたび病魔に襲われるように。そして復帰の度に歌丸師匠を引き合いに出してました。それだけの仲だった、というのがよく分かります。


歌丸「『ジジイー!早すぎるんだよーっ!!』って叫んどいて、お前が早く来てどうするんだよ! ホントに腹黒なヤツだねぇ」
圓楽「何言ってるんですか。歌丸師匠があたしの『命のろうそく』を吹き消したからでしょう?」
歌丸「誰が吹き消すもんか、くしゃみしただけだ」
圓楽「ねえ師匠、ハゲタカってくしゃみするんですか?」
先代の圓楽「あぁ、この間動物園で見たよ」
歌丸「うるせぇ!」

 圓楽師匠、どうか安らかに。ご冥福をお祈りします。

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