見出し画像

【映画】Nニコール・キッドマン

オーストラリア出身、アメリカの俳優さんです。
みんな知ってる大女優さん、とても美しく陶器のような白い肌に青い瞳が魅力的です。雰囲気の違う3作をご紹介です。



「アイズワイドシャット」

スタンリー・キューブリック監督の遺作となってしまった作品です。当時パートナーだったトム・クルーズとの共演が話題を呼びました。

誰もが羨むようなある夫婦のお話。若き医師であるビルと美しい妻アリス。可愛い一人娘が待ち焦がれるクリスマスの時期。夫婦としてお互いへの信頼に疑う余地はないはずでしたが、ある晩アリスの告白からその愛が揺らぎ始めます

 ビルは患者のジグラーに招かれてパーティーへアリスを連れて出かけました。古い仲間に挨拶をするというビルと手洗いに行ってくると言ってはぐれるアリス。別行動をしているうちにビルにはモデルの女性たち、アリスにはハンガリー人の紳士が近づきます。家に戻ったふたりはパーティーを振り返り、アリスはモデルの女性たちと消えていた時間、何をしていたのかビルに尋ねます。しかしビルは女性たちと会った後、ジグラーに呼ばれ、情事に薬を使った相手の女性が倒れたので介抱をしていたのです。ビルはジグラーに口止めをされていたのでそれを言うことができません。その女性たちとは話していただけだと言いますがアリスの疑いは晴れません。

診察の時も美しい女性の裸にあらぬことを考えるはずだと言い出す始末。ビルもアリスといたハンガリー人の紳士について尋ねますが、ビルは、君は母であり僕の信頼する妻だからそんなことはありえないと疑う気持ちは一切ないことを口にします。それにまたアリスは喰い付き告白を始めます。私は、家族で出かけたバカンスの時に出会った見知らぬ男性に心奪われたことがある、と。

アリスの告白からビルにはアリスの浮気の妄想に取り憑かれたようにショックを受けたまま、古い仲間のニックから聞き出した秘密の集会に入り込んでしまいます。

仮面とマントに身を隠しパスワードを知る者がその館に入ることができる、上流社会の極秘の乱交パーティーでした。タクシーで乗り付けたビルは疑われもうひとつのパスワードを答えられずに画面を剥がされてしまいます。そして社会的にも制裁が加えられるその時、ビルを救った女性がいました。

なんとかパーティーから戻ったビルですが、眠りから目覚めたアリスは他の男と交わりビルを裏切るような夢を見たと話し始めます。そしてビルも見てきたこと経験したことの全てをアリスに告白するのです。

夢か現か、愛を裏切っているのはどちらか。
アリスの最後の言葉は、いずれにしても今回は難を逃れた。「私たちが今すぐにしなければいけないのは、、」

黒のパーティードレスを纏うニコールが本当に美しいです。ラフな日常のファッションも見ていて楽しい。
キューブリックの鮮やかで妖しい映像世界。若いトム・クルーズもかっこいいです。誰がビルを助けたのか。謎解きの面白さもある作品です。



「ムーラン・ルージュ」

バズ・ラーマン監督作。
ミュージカル要素も取り入れた主役2人の歌唱力も存分に楽しめる作品です。

若き作家志望のクリスチャンはボヘミアンな世界に憧れ、パリはモンマルトルにやってきます。
才能と意欲溢れるクリスチャンでしたが、恋の経験が無く、愛と自由を哲学とするボヘミアン精神を書こうとしてもネタが思い浮かばない。クリスチャンが苦戦している時、上の部屋の床が抜け、気を失ったアルゼンチン人が降ってきます。キャバレー、ムーラン・ルージュでの舞台練習に精を出す面々にクリスチャンは作家として起用されることになります。

ムーラン・ルージュのスターで高級娼婦のサティーンを主役にした舞台で公爵をパトロンにつけようと売り込みます。公爵はサティーンを気に入りその身を預ければ投資すると言います。

しかしクリスチャンとサティーンは恋に落ちてしまいます。サティーンはどうしても公爵に身を委ねることができません。公爵は嫉妬に身を焦がします。クリスチャンとサティーンの愛は高まり続けるばかり。そんな中でサティーンの体は病に蝕まれていることが判明します。

貧しいけれど才能溢れる若い作家と日陰の花サティーン。1889年パリを舞台に悲しい恋物語を現代のポップミュージックで彩ります。
エルトン・ジョンのyour songやマドンナのMaterial girl、どんな時も2人の愛を思い出させる、秘密の歌come what mayはニコール・キッドマンとユアン・マクレガーが実際に歌っています。

美しくもちょっと弾けたニコールが可愛い作品です。



「アザーズ」

アレハンドロ・アメナーバル監督作。
終始光の通らない薄暗い館で展開するストーリーです。

1945年、イギリスの離島ジャージー島にある古い洋館で出兵した夫チャールズを待ちながら2人の子ども、アンとニコラスと暮らすグレース。子どもたちは光アレルギーで太陽光にさらされると命の危険もあるため、館はいつもカーテンが引かれ薄暗い中での生活でした。

ある日、使用人としてミルズとリディア、庭師のタトルが館を訪れます。以前この館で奉仕していたと話します。その頃から館におかしなことが起こり始め、グレースと子どもたちを不安に陥れます。

とても静かな作品でニコールの毅然とした美しさが際立ちます。

ラストは見事に視点をひっくり返されるのですが、染み入るように切なさが混じる厳かな後味です。

この3作以外にもニコールの活躍作品はあると思いますが中でもさらに美しさが映える作品たちだと思います。

未見のものがあればぜひご鑑賞ください(๑・̑◡・̑๑)

ありがとうございました。

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?