【映画】かそけきサンカヨウ
ご無沙汰になってしまいました。
急に寒くなりましたが体調を崩している人はおられませんでしょうか?
映画観ました。
テアトル梅田。
私が最近イチオシの今泉力哉監督の作品です。
この監督さんとの出会いは「愛がなんだ」
角田光代さんの小説が原作でその後、角田光代さんの作品を読み漁るようになりました。
次は「街の上で」
すぐに印象に残るような役者さんがたくさん出ていて古川琴音さんはこの作品の後でよくテレビや雑誌の表紙とかで見かけるようになった気がします。若葉竜也さんという役者さんがとてもよかった。
そして今回の「かけそきサンカヨウ」
こちらも小説が原作。窪美澄さんという以前、「ふがいない僕は空を見た」という小説も映画化されています。
高校一年生の女の子・陽が主人公。
陽の両親は離婚していて父親と暮らしていましたがある日父親が再婚をして、新しい母親となる美子とその連れ子のひなたと暮らすことになります。
陽は自分を置いて家を出てしまった産みの母親である佐千代に、同級生たちとの会話からふと想いを募らせてゆきます。家族の変化、陽の言葉にならなかった想いは父や新しい家族の中で光を浴び、佐千代に改めて会いに行くことで時は動き始めます。
「愛がなんだ」や「街の上で」にはコメディー要素もあり台詞のやり取りや登場人物の個性的なキャラクターが楽しめますが、この作品は突飛な人や行動は一切出てこず言ってみればすべてが想定できるストーリーなのですが、それがとても美しく丁寧すぎるぐらい丁寧に、真面目に描かれています。
ちょうどその時に小津安二郎の「東京物語」が突然観たくなって見返していたのですが、それにも通じるような丁寧な描写、人の善きところを引き出だした作品だと思う。
他の映画でいうと、
「かもめ食堂」や「めがね」のように丁寧に日常生活を送りたくなるような、素敵な映画でした。
単館系のミニシアターで上映中。
良い週末を(´ω`)
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