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聞くことにフォーカスし、話すことを我慢できるか?

管理職やリーダーなど、マネジメントスキルとして出てくる「傾聴」。
実践するのは、なかなか難しい。
1on1や面談など、誰かと話す機会はリモートワークになってさらに重要度が増していると思う。
出社時には、通勤時間やランチの時間で廊下ですれ違ったり、エレベーターホールなどで、何気ない会話をしていたことが、ほぼなくなったため、情報のINPUTの偏りが出ているのだろう。
コロナ前まで得られていた・どこかしらから得ていた業務内外の情報の流入が減っているのだと思う。
これらを補完しながら、1on1や面談を進めないといけない。
業務が多忙なメンバーや働き方が変わったことにより、メンタルを病むメンバーもこれまでより、多くなったと実感しているのは私だけだろうか?

メンバーの心の調子が悪いときには、こちらが一方的に話したり、アドバイスをすることよりも、我慢して「傾聴」することが求められる。あなたは、6割や7割をメンバーに話してもらう時間に当てられているだろうか?

厚生労働省のページに「傾聴とは?」のページがある。

「共感的理解」「無条件の肯定的関心」「自己一致」の3要素があげられている。
カウンセリングの大家によって提唱された方法だ。

みなさんは、こらら3つが出来ているだろうか?

「共感的理解」
こちらの立場を押し付けていないだろうか?
相手の立場をイメージできているだろうか?
理解しようと努めているだろうか?
既に相手に持っている固定概念でまとめてしまってないだろうか?

「無条件の肯定的関心」
・関心を持って聞けているか?
・上の空ではなく相手に真摯に向き合えているか?
・すぐに否定から入ってはいないだろうか?
・客観的事実として相手の発言を評価なしに聞けているだろうか?
・会話の症状の背景や、そのような状況にいたった経緯などに関心を寄せられているか?
・相手の話の出だしで、自分の好き嫌いを判断軸に、聞くことを止めていないか?

「自己一致」

・相手の話がわかりにくかった際、真摯な態度で丁寧に確認することを怠っていないか?
・自分の中で最後まで聞くことを諦めていたり、他のことを考えていないか?

実際にやろうとすると、思ったよりも難しい。話が広がらなかったり、話があっちこっちに飛びまくったり、共振しすぎて二人で落ち込んでしまったり。
難しいよね。

会社オフィシャルの1on1や面談ではなく、気軽な15分の雑談から始めてみると良いと思う。(もちろん傾聴多めで)
もしくは、テーマが明確な方がやりやすいかもしれない場合は、研修やkickoffミーティングをテーマに複数人で「感想戦」という名の雑談をしてみよう。脱線しまくりでも構わない。何も解決しない場でも構わない。とにかく量を増やしてみるのだ。
そうやって、信頼関係を増加させていくことが遠回りに見えて近道なんだと思う。

多くの組織において、自分のスキルや能力を活かしながら楽しく仕事ができて、チームでパフォーマンスが発揮できるようになっていければと思う。
世の中の多くの人にとって、自分が自分であるために、君が君らしくいられるために。


この記事は、「Red Journey Advent Calendar 2022」の6日目の記事でした。

Red Journey Advent Calendar 2022

明日はどんな話が聞けるのでしょうか?お楽しみに。




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