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「待ちグッズ」試してみませんか?

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 療育園には幼稚園保育園と並行して通ってくるお子さんがいます。週4日療育に来て、週1だけ幼稚園に行く、というパターンはよくあります。
また、毎日療育に来て週何日かは午後から保育園に行くというパターンもたまにある。
 お母さんたちも色々考えて、仕事しながら家事しながらその子にあった通園の仕方を模索し、時間その他も調整してくれているのだと思います。
 そんなやりくりの中、時々ですが、幼稚園保育園の卒園式に出られない年長さんがいます。

 理由は様々。幼稚園や保育園に通ってはいても書面上は一時預かりの枠だった、とか、主に通っているのは療育園だから、、、とか。
でも、よくよく話を聞いてみて透けて見えることは
『この子は卒園式のような式典で落ち着いて静かにしていられないだろう』
という幼稚園保育園側の心配があるようです。だから卒園式は遠慮してほしい、と。

 切ない話だなぁと思います。
 確かに長時間イスに座っていることが苦手なお子さんは多いです。でもやり方によっては不可能ではありません。その1つが「待ちグッズ」と言われるものです。
 手の中に収まるくらいの大きさの小さなカードの束(例えば電車好きなら電車のカード、車好きなら車のカードなど)や不思議な感触のボールやおもちゃ(100円ショップでも売っています)、ぬいぐるみやミニカー、オイルモーション(オイル時計とも言うそうです)、小さめの絵本等など、椅子に座りながら触って遊んでいられるものがあれば、いつもより長い時間椅子に座っていることも可能です。また、毎日スケジュールカードを使っているので、式の進行を簡単にスケジューリングしたものを見せてあげれば、落ち着いて式に臨めます。
 事実、幼稚園保育園での卒園式に出席出来なかった子も療育園の卒園式では席を立つことなく、ニコニコと笑顔で卒園証書をもらいそして得意げに席に戻る姿が見られました。

 ほんのちょっとの工夫で出来ることは増えますが、そのほんのちょっとがまだまだ一般的では無いことを思い知らされる出来事です。

 待ちグッズは、例えば電車やバスに乗るときも役に立ちます。少し飽きてきたときに渡してあげると、夢中になって見たりいじったり、時には持っているだけで落ち着く安心グッズになることもあるのです。そして、待ちグッズはいつも遊んでいるものとは別に用意したほうが良いです。お出かけするときにだけ遊べるおもちゃは、効果がてきめん。子どもによって何がハマるかはわからないので、いくつか用意しておくのも良いかもしれません。本当に意外なものが待ちグッズになる場合も。
 そんな話もまた今度。


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