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「食卓のたすきリレー」~浜乙女が名城大女子駅伝部をサポート

 お米の消費が落ち込んでいく中で、ごはんのお供を製造販売している浜乙女(名古屋市中村区)が「白いごはんを、もっとおいしく」というプロジェクトを始めました。
 浜乙女は2022年4月25日、「大学女子駅伝王者・名城大学女子駅伝部の栄養をサポート」を目標にして、このプロジェクトを発表しました。浜乙女は味付けのりやお茶漬け、ふりかけ、ごまなどで高いブランド力を持った会社です。
 プロジェクトでは「浜乙女の商品を通じて、食・健康にさらなる興味関心を持つチーム作り」など5項目の取り組みを掲げています。選手を食事の面から支えるとともに、「白いごはんを、もっとおいしく」のスローガンに沿って、競技スポーツ選手の食事とパフォーマンスを支える自社商品の開発に取り組みます。
 なにより女子駅伝が注目されることで、日本の伝統食である「お米」を中心にした食の大切さや楽しさを発信できます。

浜乙女は名古屋の会社です

 浜乙女は以前から名城大学女子駅伝部に食品を差し入れるなど交流を続けてきました。2021年10月の第39回全日本大学女子駅伝で5連覇を達成したときには、寮に「優勝」を祝う飾りつけをして選手を驚かせています。
 この4月には女子駅伝部の小林成美選手(4年、長野東高出身)の誕生日祝いに自社商品をプレゼントしたばかりです。小林選手は日本学生個人選手権の10000㍍で優勝し、陸上の世界選手権参加標準記録を突破しています。
 浜乙女で思い出すのは、2年前に三重県の最新工場を取材したあと、名古屋の本社で服部義博社長から海苔にまつわる昔話をうかがったことです。若い頃、海苔の買い付けで全国の産地を回ったときの話などを楽しく聞かせていただきました。
 なかでも昭和30年(1955)代の頃と比べて給料は上昇したものの、海苔の平均単価はほとんど変わっていないとして、「物価の優等生は卵と海苔ですよ」と話していました。
 社長の机の上には、同社の味のり「てりやき」の容器。同社の1000を超える商品のなかで販売額トップの秘密は、社長が「いつも食べている」と言うほどのおいしさでしょうか。
 名城大学女子駅伝部は1995年に1年生ふたりでスタートしました。昨年末の富士山女子駅伝(全日本大学女子選抜駅伝)でも4連覇を果たすなど、いまでは女子駅伝の王者です。 
 競技の強さが吸引力となって、名古屋から全国展開した喫茶チェーン「コメダ」は、4月に名城大学女子駅伝部とスポンサー契約を結んでいます。
 食を基軸とした浜乙女やコメダのプロジェクトの成果は、いずれ中学や高校、他の大学・短大の競技スポーツにも参考になるでしょう
 私の食卓では、白米はご褒美か、カレーライスの日のごはんです。日頃は雑穀米や胚芽米を優先し、やわらかめの玄米食も味わいます。
 お米にも色々な食べ方があります。知り合いの多いJAあいちグループとともに各産地のお米と、おいしい食べ方を多くのアスリートに紹介していこうと考えています。
 物価の優等生といわれる卵と海苔が、おいしいお米をさらに引き立てる~。たすきをつなぐ駅伝のように、「食卓のたすきリレー」も応援したいものです。
(2022年5月9日)※2023年10月1日加筆再掲
 

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