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菜園で8シーズン目の植え付け~失敗ばかりですが

 名古屋市内で借りている小さな菜園で2023年5月27日、8シーズン目の野菜の苗を植え付けました。といっても土とたわむれる程度ですが。
 今季は7品。「甘みが強い落花生」に初めて挑戦。いつものパプリカとエダマメ、オクラ、鷹の爪も植えました。
■2022年のシーズン
 昨年は4月30日に播種。畝(うね)の一列にエダマメ、トウモロコシ、鷹の爪、カラーピーマン、ミニカボチャ、スイカ6品目を植えています。以下、昨年の様子です。
 本格的に野菜栽培に取り組むというよりは、芽が出て花が咲くのを楽しみ、収穫に恵まれたら、おいしくいただこうという体験の場なのです。
■2016年からスタート
 2016年4月に始めたときは、九条ネギ、ピーマン、キュウリ、鷹の爪、キャベツ、茄子、シシトウ、大葉(青シソ)にバジルとミントのハーブ類をそれぞれ1株づつという「多品種少量」の植え付けでした。
 九条ネギとキャベツはあえなく失敗したものの、ほかはまずまず。ビギナーズラックという格言が野菜づくりにも当てはまるのか分かりませんが、大葉とミントは毎年、自生えを続け、今年は二つ目の畝の半分をミントが占拠するほどの勢いでした。
■2年目からの意欲
 2年目は新たにオクラに挑戦。私の背丈を超えるほどに育ち、薄黄色のきれいな花を初めて見たときは感動しました。3年目の2018年は定番の苗に加えてパプリカの赤と黄色を定植し、ささやかですが実をつけました。市場には韓国産が出回って、一方で国産は値段が倍近いので、パプリカの収穫はたとえ1個でも家族に喜ばれました。
 欲が出てきた4年目。2019年は黒エダマメとか茶豆とかエビスカボチャなど新たに苗を買って、無地に収穫できました。このころは青シソ、赤シソが菜園のあちこちで育ち始めました。生命力に感謝しながら、シソジュースが毎年の楽しみになってきたのもこのころです。
■スイカの種からご褒美も
 2020年は愛知県刈谷特産の小玉スイカを食べ終えて、そのタネを菜園にまいてみました。芽が出て、黄色い小玉スイカを収穫。健康を意識して前年に植えたキクイモの種芋も3月に小粒ながら10個ほど収穫できました。
 野菜作りは、「定年後の趣味に」と思い立ったのですが、新聞社を退社してからはフリーランスの仕事が忙しくなり、2021年の自家菜園の「業績」は、ナスやパプリカ少々と残念な結果に終わりました。


 noteマガジンで「農政ジャーナル~長靴をはいた記者」に力を入れ始めた2022年。「初心にかえって新しい作物にも挑戦していくつもりです」と宣言していましたが・・・。
 菜園を始めたころに参考にしていた子ども向けの「ちゃぐりん菜園ノート」(家の光協会発行)を開き、NHKの日曜日朝の番組「趣味の園芸 やさいの時間」は、2023年も参考にしています。
 この8年間で農業を取り巻く環境は、大きく変わっています。コロナ禍で地産地消が見直されています。ロシアのウクライナ侵攻の影響で小麦価格が高騰し、日本の食料自給率引き上げや、コメや米粉を見直す動きも出ています。カーボンニュートラルなど環境問題への意識の高まりから、「みどりの食料戦略」といった農業生産のあり方も見直されています。高齢者の引退で生産農家が減り続ける状態も続いています。
 これまでの縦割りの農林行政では、わが国の食料安全保障、国土保全、農産物の輸出、スマート化、農業のスタートアップ育成には限界が出ているのではないでしょうか。
 自家菜園で、うずくまって土をいじっていると、大きなミミズが這い出し、小さな虫がいっぱい動いていました。
 田んぼも畑も土が命です。土を掘り返しながら考えました。地域の農政をもう一度、足元から見直してみようと。新しい農政は、菜園のミントやシソのようには自生えしてきませんから。
(初稿2022年4月30日)※2023年10月1日加筆再掲

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