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人の温かさ、こんな形で

人に優しくすることは、別に複雑で大変な仕事だと思ったことはありません。逆にシンプルなことだってわかっています。色んな優しさの形も知ってきました。

しかしこの間、私は人生初めてある知り合い(Nさんと呼びましょう)の思いやりにとても感動しました。

こんな風に味わうことのなかった、単純に感動的な優しさでした。


自分の発達障害についてどんな相手にでもとことん話してしまったりするこの私のですが、普段、話し相手の反応は、「へー大変ですね」系か、「誰もそうよ」のような軽い否定系に分かれることが多いです。

Nさんにも、私が何度も発達障害に関わる状況や問題をペラペラ話しました。Nさんは誰に対しても同じ対応だと思いますが、普段通り丁寧に聞いてくれただけです。

ところが4月からずっと、私は自分の無力さを重く感じていて必死に生き残ろうとしています。よく元気になったり調子に乗ったり落ち込んだりする繰り返しです。それに加えて、劣等感を抱いてました。

ある日、Nさんと話しながら状況のアップデートをしました。
不安発作で何もできなくなっていた私が、先日やっと講義の課題を出せて地味に喜んでいました。私より多くの講義を受けている色々で忙しい同級生に比べて大したことないですが、私は自分にできることをするしかないし、そうしていると、少し否定的な発言もしました。

すると、「素敵です」「素晴らしいです」という評価に驚きました。

しかも2回も「素晴らしい」という言葉の繰り返し。

びっくりしていてどんな言葉を返せばいいのか迷うどころか頭が真っ白になって、反応が少し遅れましたが、照れながら単純に「ありがとうございます」と返しました。

親しくない他人に私の努力が認められたという喜び。
ただ礼儀正しい人なのではないかと思っていましたが、これまでどこか少し冷たく感じたこの人の言葉で、とても温かい気持ちになりました。

心から感謝しています。
その一瞬は決して、一生忘れません。

そして私もいつか、同じように人を喜ばせたいと思います。

Nさんを含めて。


以上です。

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