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ラピュタへの道20 金目鯛の目玉編

8月下旬から9月上旬。
酷暑は続く。
あまり長い距離のライドは危険。
10時過ぎてのライドは危険。
故にラピュタには行っていない。
言い訳ではありませんよ。
週2の休みには早朝のライド、ロングライドではないけど高強度(つもり)ライドを心がけている。

すっかり朝型人間です

まだ7時前だというのに既に暑い。
「ガリガリ君ゴールデンパイン味」と「BLACK」を交互に食べる。
ワイの中での2大巨塔なのですが、何かと話題になるのがガリガリ君で、BLACKのほうを話題にしているのを見たことも聞いたこともない。少々寂しい。
BLACKももう40年以上前から存在しているはずで、価格もそれほど上がっていない。味も昔のまんま。もっとBLACKフリークがいてもいいはずなのに!
あまりにガリガリ君がメジャー過ぎて存在感が薄れてしまっている。
ワイはそういうの結構好きで、ビートルズもいいけどドアーズの方が、スピルバーグもいいけどデビットリンチの方が、千代の富士も好きだけど隆の里の方が、エマ・ワトソンもいいと思うがゾーイ・サルダナの方が好きなのだ。…どうでもいいですな、あいすいません。
一番好きなアイスが安価だということは幸せなことだ。ハーゲンダッツがお気に入りだったら火の車ですよ。

9月半ばになって、少しだけ涼しい日があって、ちゃんとラピュタ坂登るか(約2ヶ月ぶり)と、いつもの大垂水から裏和田のコースを出発。

大分爽やかになってきました

久々の大垂水も順調に登れた。
え?こんなに短かったっけ?と感じるほどで、こりゃあラピュタでいいタイム出そうだゾ!と意気揚々と相模湖をかすめ、藤野のトンネルの手前の踏切待ちをしていると、英会話が聞こえてきて、すぐとなりに外国人サイクリスト二人組が来た。
少々緊張する。
ワイを気にすることもなく会話していて、ワイも人見知り全開で、眼の前のグレーのライトバンのナンバー一点を熱心に見つめてしまう。心の遮断機が勝手に…とか意味不明な言い訳を自分にしたりする。
結構現実の踏切が長く、電車は一向にやって来ない。
永遠に終わらないような踏切音に混じって、意味はわからないけど会話が耳に入ってくる。
「…JUSUT A FISHING」「YEAH…NO」とか聞き取れる。
良くわからないけど、この二人組、ベストフレンドってわけではなさそうで、どことなく他人行儀というか、初対面的な雰囲気があった。
ちらりと見てみると、なんかすごく速そうなCOLNAGOとTREKの二人組でウェアも高そうで恐らくはラファで(ワイは自転車アサヒですよ。ええ)、すげぇカッケー。
やっと電車が来て遮断機が上がり二人はさっそうと発進。
ワイはヨタヨタとトンネルへ。
トンネル内でも二つの赤く点滅するテールライトはぐんぐん小さくなっていく。
二人よりだいぶ遅れてトンネルを抜けると長めのダウンヒル。
気持ちよく飛ばしているとすぐに二人組に追いついてしまう。
流石、上級者程無駄に飛ばさないな、と己の未熟さを自戒し速度を緩め、ある程度の距離を保つ。
しかし裏和田への登りに差し掛かると、距離はみるみる縮まってしまう。
あれれと言う間に数メートルまで近づいてしまった。
リラックスモードでサイクリングを楽しんでいるのかな?と思うが特に会話もしていない。
ワイもそれに付き合っている時間もないし、この速度でピッタリと後ろについたら気色悪いだろうと抜きにかかる。
二人は至極真面目にヒルクラしてるようにも見える。
ワイも決してヒルクライムが得意ではないので抜き去るのにやや時間がかかる。
なんとも言えない沈黙の時間が藤野辺りを流れる。
鳥も虫も口をつぐんで見て見ぬふりをしてるんじゃないかと思えた。
ガッデム!とか言われたら怖いなぁとか思い振り返ることもできず登坂を続け、裏和田に辿り着いたけど、和田峠方面とは逆の上野原地区方面へと進路を変えてしまうワイって…。
本格的な登りが始まって抜き返されるのが怖かったのか?
後ろからのプレシャーに耐えきれなかったのか?
ラピュタ坂を登るための脚を残すことなく抜かれたくない一心で裏和田のヒルクライムをする覚悟ができなかったのか?
ラピュタ坂に挑戦しない言い訳が欲しかったのか?
自己嫌悪感満載のもやもやに包まれながら上野原地区を登った。

井戸で一休み


まぁでもこっちはこっちで甲武トンネルまで登りがいはあるからこれはこれで良かった。
檜原村方面へダウンヒルをして、武蔵五日市駅前を通過し、多摩川を下って帰宅。
よく考えると、神奈川県〜山梨県〜東京都〜神奈川県と走ったことになる。
なかなかですな、エヘン。
その距離163キロ。
自己流ながら高強度のつもり練習を続けていた効果は多少はあったみたいで、そこそこの速度で巡航ができ、シャワーを浴びながら両足に残る痺れるような疲労感が心地く、結果満足なライドとなった。
ところが。
その晩。
なんか足の付根が痛いなーなんて触ってみると、結構な大きさのしこりが!
金目鯛の目玉くらいはありそうだ!
ヤバ…

隣の席の女性がパスタを美味しそうに食べていて、その横でワイのセクシーゾーンの話を書くのも気が引けるので次回に続く。

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