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ラピュタへの道6

2週間開いてしまった。
晴れたけど昨晩は雨。
苔が滑るんだろうなぁ。
でも走らないという選択肢はない。せっかく走れるんだもの。
前回の敗北、昨晩の雨、あまり良い要素は無いけど、調子はすこぶる良い。

サイクリング日和だ

2週間あまりロードに乗れてなかったのが良い休息になったのかな。
多摩川、浅川、南浅川と遡るので基本上り基調なので、ワイの実力的には30キロ巡航がせいぜいというところだけど、この日は33キロくらいで走れている。
スイスイ(誰にも抜かされなかった!)と大垂水前のファミマに到着。
店内の席で菓子パンとコーヒーで一息入れながらふと、
せっかく何度も大垂水にも通っているのだから、大垂水にある橋の名前を順番に記憶しよう。
と謎のミッションが課せられる。
特に意味はないけどペース配分には役に立つかも。
この日覚えた橋の名は最後に。

コレは裏和田の天馬橋の天馬くん

この日は本当に調子良く、ずっといい感じだったけど、一度だけグレーチングでスリップ仕掛けて、ヒヤリとする。
ラピュタではもっと気をつけなければ。
そんなこんなでラピュタに到着。

そういえばタイヤを交換しました。
VITTORIA RUBINO PRO赤いけど半額だったので…

先週の敗北が頭をよぎる。
おそらくは先週よりも苔の水分含有量は多いだろう。
ダメ元で当たって砕けるか…。
などと弱気の、ハードルを下げた心持ちの自分に気づいて、いかんいかん!登頂目指せよワイ!と鼓舞するも、
あ!違った!KOM目指せよワイ!だった!
と性根まで弱気の自分に喝を入れ、いつものように少しだけ足を休めてから登坂を開始。
苔には気をつけるんだよ!
T字路までは結構順調。うん、ワイ、調子いい!
でもここから苔むしてくる。
案の定何度か半ペダル分空転する。
予想はしていたので冷静に対処はできる。
しかし確実にいつもより足は余計に削られる。
それでもどうにかバランスを保ち登坂を続け、左の小屋が見えて来る頃には不思議と心に余裕が出来ている。
何かいい感じだぞワイ。ベストタイムくらいは狙えるかも!
とすこーしだけ力を込めると、すかさず反転!
流石ラピュタ、隙を見逃さない!
でもワイは今までのワイとは違うのだよ!と冷静に対処しようとしたけど、すぐさま反転!
1ペダル分スリップするとバランスは致命的に崩れる。
♪すぐ脇柵なしかなりの段差
 あっさり咄嗟のクリート外し
 ニヤリと悪魔が不敵に微笑み
 すっかりヘッピリ敗戦やむなし

史上最短の敗戦…

思わず韻を踏んでしまうほどの完敗だ。
力なく見上げるラピュタの大きさよ…。
確かに危険だったとはいえ…などと自問自答しながら、下るワイ。
もう少し粘れたろ?バランス崩れてリタイアの大義名分ができてちょっと喜んだろ?あのクリートの外し方は予定調和みたいだった…
などとワイを責めるワイ。
下りながら呼吸が落ち着き始めた頃、ヒルクラ好きならお馴染みのヒルクラの呪いがワイを生ぬるく包み込む。
もう一回登る…?
本日のダイレクトリマッチが決定した。
ワイ史上最短の敗戦直後とはいえ、足は大分削られた。
しかし最新の路面状況は把握している。勝機はある!
少々足を休め、果敢に再びラピュタへと立ち向かうワイ。
しかしすぐさまヒルクラの呪いにかかっていたことに気づかされる。
全然足回復してねぇ…もう無理ㇲ…
だけどさすがにT字路前に足つきするわけにはいかん!
意地なのかよくわからない心持ちで、とりあえずはさっきの登坂よりは登ろうと気持ちのギアを入れ直す。しかし…
人生は、世の中は、ラピュタ坂は甘くない。
先程よりも早く足つきしてしまう。
先程とは違うラインを選んだのが見事に裏目。
スリップした瞬間のワイのクリートを外す速さたるや…
写真すら撮らずに傷心の退却。

オームと
木々に被われてきた巨神兵と
富士山と
和田様に

屈辱の2連敗の報告をして帰路につくワイであった。
4月16日現在戦績 2勝5敗

あ、忘れてた、大垂水の橋記憶チャレンジ
            橋の名は
梅の木、東山下、西山下、東大平、西大平、柏木神子、護摩、水野、東寒葉、西寒葉。
…結構スラスラ出てきたぞ。
ワクワクの答え合わせは次回のヒルクラで!
自信満々でテストを提出したみたいな気分だ!

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