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ラピュタへの道17 富士山スカイラインそして宝永山編

いつか行ってみたいなぁ…。そう思っている峠道がいくつかある。みんなそうだよね。
急転直下に連休することが決まり、普段は126ビットくらいしかないワイの脳内CPUがスーパーコンピュータばりに動き出しちゃっとGPTみたいに(知らんけど)説得力のある答えがはじき出された。
本当は乗鞍に行ってみたいのだが、ちょっと行くまでが大変そう…で思い立ったのが富士山。
知らなかったのですが、富士山にはいくつかの5合目があって、色んな方がブログにてここに行ったと書いておられますな。
そんな中ワイの気を引いたのが、5合目からの宝永山登山。
これだ、そう思って始発の東海道線に乗りましたな、ワイは。なにかに導かれるように。
遠足気分でおにぎりとか食べながら御殿場に到着。

CAAD10で来ました。

7:30御殿場駅を出発。もう日差しは強く熱い。
 でも地元より暑くはない。すでに標高が高いんでしょうな。調べてないけど。
 富士山スカイラインは有名な道みたいなのでサイクリストがたくさんいるかなと思っていたが、二人横切って行っただけで、しばらくサイクリストを見かけることはなかった。ゆるく10分程市街地を抜けるともう信号が無くなり、地味な上りに入る。
そこから道間違えたのかな?と思えるくらい一人旅が続く。
ぼっちライドには慣れていますが(それしかしたことないしね…仲間はずれじゃないやい!仲間はずしだ!)、ロードバイクはおろか、自転車自体見かけない。

路面は良いが、特に景色が良いわけではなく、自衛隊の射撃場の横を登っているようで、特に青木ヶ原樹海に突入している感もまったく感じない。
 日曜日だと言うのに訓練していて、遠くで射撃の音が聞こえる(花火かもしれんが)。
タイヤの焦げたような匂いがしたりもした。
斜度は緩めで、せいぜい10%くらい。
でも長い。初めての道だし、とても長く感じる。
交通量は少なく路面も悪くない。でも長い。

こんな道がひたすら続く。

そういえば鳥の鳴き声もほとんど聞こえない。
それどころかセミの鳴き声も聞こえない。
8月だったよね?今日。
日陰なら暑くない。でも汗は流れる。
そんな中ワイのバイクのミラーに小さくロードバイクが見えた。
お、とか思っていると、みるみる追いついてきてあっという間に抜いていった。
そのあまりの速さはeバイクかと思うほどだ。
平地じゃないよなぁ?と本気で確認したさ。
どんどん小さくなるその後姿を見ながら、ワイは5合目から宝永山登山だから脚を使うわけにはいかんのだよフハハハハ、とか強がりながらマイペースを貫く。

太郎坊洞門前。ワイが目指すのは富士宮口5合目。もうちょい先だ。

太郎坊洞門を過ぎ、ほんのつかぬ間の平地を貪り、水ヶ塚公園に到着。
一休みしながらソフトクリーム(¥500)を購入。

登山客がいっぱいいました。ここからバスで5合目まで行って、登山するようですな。
この通りロードバイクは1台も見かけない。

それにしても晴れた8月20日(日)だと言うのに、サイクリストが一人もいない。
やはりあざみラインや富士スカイラインのほうが人気があるようですな。確かに富士山に登っている感はコレまで全く無かったし、絶景もなかった。でもいいのさ。ワイは宝永山に登るのだ。と登坂再開。
すぐにブログなどに登場する旧料金所に到着。

コレが噂のアレか、とか思いつつあっさり通過

料金所で「5合目はこの格好では寒いですか?」と聞くと若い係の人は、5合目でしたら大丈夫ですよ、とのこと。
どうもー、とかちょっとした交流に気分はリフレッシュされる。人恋しかったのだろうか…ワイは。
旧料金所を過ぎてからも変わり映えのしない登坂が続く。
激坂でもなく絶景でもなく野生動物がいるわけでもない登坂が続く。
料金所を過ぎてからは一般車両はいなくなるのでボッチ感は増幅。完全に無音の瞬間すらあった。
感性の鋭い人や霊感のある人なんかはこの道を走っただけで何かを書き綴れるのでしょうけど、平民のワイは、静かですな…とか都民の森のほうがキツイな。みたいな感想しかでてこんですよ。
ようやっとこんなん現れる。

ここで2合目ということは、3合目や5合目は相当遠いぞぅ

正直、まだ2合目かぃ!と思った。
ま、いいや。今日は午前中で帰らなくても良い承諾を得ているから今を楽しもうぞ!
と登坂を再開すれども、楽しくて仕方がない、ってこたぁないですな。
てな調子で長丁場を覚悟で踏み続けていると、意外なくらいあっさりと3合目を通過した。
え?見間違えかな?とか思いながら登坂を続ける。
4合目にたどり着いたときも大体同じことを思う。
斜度がきつくなったのかな?よくわかりませんが案外スムーズに標高は高くなっていく。
そして…

目がつかれてきたので後編へ続く

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