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気付きの3つの領域

ゲシュタルト療法のお話、前回の続き

前回は今ここで起きていることにフォーカスしてみるという話でしたが、今回は、そのときに自分の3つの領域のうちどの領域のことを話しているのか意識してみる。

1つ目の領域は「外部領域」

自分の皮膚の外の領域、自分が置かれている外の環境。
他者のことだったり、物質的なことだったり、現実世界。

雨が降っている、車の音がする、同僚の声がするなど。

2つ目の領域は「内部領域」

自分の皮膚の内の領域、身体的な感覚、感情や心、体内感覚。

胃が痛い、寒気がする、肩の痛み、寂しさ、安心感など。

3つ目は「中間領域」

外部領域と内部領域の中間、その間にある思考の世界。
判断したり、考えたり、過去の記憶を思い出したり、
未来を想像することも。
また、家族や社会、宗教などの価値観を取り込むことも中間領域。

雨が降っているから傘が要るな。
明日のプレゼンの準備しないと。

なんて思考は中間領域。

どの領域が大切ということではなく、3つの領域を行ったり来たりできている状態が健康な状態。

内部領域ばかりを大切にすると、現実から遊離してしまう。引きこもり状態に。

外部や中間領域に比重が偏ると、感情や体調を無視しやすくなる。

頭で悩んだり分かっただけでは、心のもやもやは晴れないことってある。

3つの領域それぞれについて気付きを得ることで、ひとは自然と変容していく。

バランス大事。


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