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#1日1ページ競技規則 2日目「競技規則改正への対応」①

1日1ページだけ競技規則について見てみる「1日1ページ競技規則」です。2回目の今回はP.12の「競技規則改正への対応」のページを見ていきます。

今日の1ぺージ P.12 「競技規則改正への対応」

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このページでは競技規則がなぜ改正されるかについて語られています。

解説

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競技規則はFIFA(国際サッカー連盟)ではなく、IFAB(国際サッカー評議会)という団体でつくられています。IFABはサッカーの母国イギリスの4協会(イングランド・ウェールズ・スコットランド・北アイルランド)+FIFAで作られた団体で、1886年に設立されました。

FIFAは一国一協会を原則としていますが、IFABメンバーの協会に関してはFIFAワールドカップ予選に出場することができます。これは有名な話ですよね。IFABには元選手や医学の専門家からなる小委員会など様々な部門があり、その部門が競技規則の策定で大きな役割を果たします。

サッカーの競技規則は毎年改正されます。審判員からすると「毎年変わって混乱するから勘弁してよ!」みたいな愚痴もありますが、もちろんその改正には目的があります。

ザックリ言ってしまうと、サッカーがより魅力的になること・より公正・公平なスポーツになること・競技者の安全性を高めることです。

近年ではペナルティーエリア(PA)内の守備側フリーキックやゴールキックをPA内で受けられるようになったことが大きな改正の一つですが、20/21の改正でもハンドの基準が図示されるなど細かな改正は行われています。その根幹には上述したような目的があるのです。

そして、競技規則に示されている審判がある意味「選手を罰する」手段であるイエローカード・レッドカードにも目的はあります。

競技者が安全にプレーすることを目的として、安全を妨害する競技者に対しては、審判員はカードを使用することで安全を確保することが必要です。そして、カードは公平・公正さの実現のためにも使われることがあります。例えば遅延行為をすればイエローカードですし、相手選手に唾を吐きつければレッドカードになります。

カードは目的ではなく、サッカーの理念(安全・公正さ・魅力)を守るための手段であるということをしっかり認識しておきたいところです。

以上今日のページについてです。本日もお読みいただき、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。


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