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#1日1ページ競技規則 1日目「サッカー競技規則の理念と精神」

新企画を始めてみます。題して、「1日1ページ競技規則」です!

なぜこのような企画を始めたのかには個人的なものも含めると3つ理由があります。

①競技規則はわかりづらいので、かみ砕いて説明することで様々な人に理解してもらいやすい

②1ページずつだとあまり双方にとって負担にならない

③シーズンインに当たって競技規則テストもあるので、自分の復習になる

こんなところです。

ロザンの菅広文さんが相方の宇治原さんの勉強方法について書いた本「京大芸人」で、自分が決めたページ数よりも多くできそうな調子がいい時でも決めたページ数しかやらないで、いつでも同じページ数を解く大切さについて書いてあったので、それに倣い、何があっても1ページずつ更新したいと思います。4月から忙しくなることもあるので、ご理解の程お願いいたします。

今回の企画に関しては、Twitterでも説明を画像でアップロードしていきます。そちらについてもRTしていただけると嬉しいです。

それでは、本題に入っていきましょう!

今日の1ページ P.11 「サッカー競技規則の理念と精神」

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審判員なら読んだことがある競技規則のいわば序文です。序文は「書物の初めに、著作や出版の趣旨などを書き記した文章」(デジタル大辞林より)ということなので、競技規則の根幹を担っている部分です。

解説

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サッカーが世界最高のスポーツであるのは、サッカーを愛する人に限ったことかもしれませんが、「サッカーが世界最高のスポーツである」ときっぱり断言しています。

それは、サッカーの競技規則が「サッカーを愛する人」のためにあるものだから強く断言しているのかもしれません。

そして、その競技規則は世界中のどこのサッカーでも全く同じルールで行われます。このことはサッカーにとっての大きな強みです。サッカーを知っている人であればどの国に行こうと言葉が通じなくても楽しむことができるのです。

しかし、地域やリーグによって判定基準が違ったりするのは、競技規則の精神に基づいて、広い裁量権が審判員に与えられているからです。極論プレミアリーグの判定基準で、少年サッカーの試合を判定していくとけが人が続出してしまいます。だからこそ競技規則には具体的な事柄ではなく曖昧な書き方が多いのです。

サッカーの根幹は「公平・公正さ」であり、その公平・公正さを担保するために競技規則があります。

そして、審判は原始フットボールでは存在していませんでしたが、立ち行かなくなったため登場しました。サッカーに関わる人が競技規則を完全に守れるのであれば必要のない存在なのです。

ですから、サッカー競技規則では「最高の試合とは、競技者同士、審判、そして競技規則がリスペクトされ、審判がほとんど登場することのない試合である」と断言しています。審判がいらないくらいスムーズな試合こそ美しいのです。

「審判はリスペクトされなければならない」というと非常に強い言葉に見えますが、リスペクトについては、過去に下のような記事を書いたので、詳しくは書きませんが、簡単に言えば「尊重をしてください」ということで、「不満を絶対に言うな」ということではありません。お互いに尊重した態度で向き合いましょうということが求められています。

その中で、キャプテンや監督はチームをまとめることが必要です。具体的な任務はキャプテンについてはありませんが、責任感をもって協力していくことが必要とされています。

こんな感じで、1つのページをクローズアップし、競技規則について見ていきたいと思います。なるべく簡潔にしていけるようしますので、是非ご覧ください!

本日もお読みいただき、ありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。

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