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#1日1ページ競技規則 3日目 「競技規則改正への対応」②

3日目になりましたこの企画 #1日1ページ競技規則 。今回は、前回の続きで、競技規則改正への対応という部分です!

今日の1ページ P.13 「競技規則改正への対応」

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前のページでは改正の背景について書かれていましたが、このページではどちらかというともっと広い視点に立っているように感じます。

解説

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サッカーは誰もにとって魅力的で楽しくあるべきだと競技規則は示しています。そのために有益であることが競技規則の存在意義であるといえるでしょう。

そして、サッカーという競技が単純であるからゆえの「主観性」があります。競技規則では審判の判断についての言及が多いですが、これは選手や指導者にも言えることだと思います。

審判に少し特化した話に戻ると、主観的な判断をする「人間だからこそ」一つの判断を巡って、議論が巻き起こることも、時には間違うこともあると競技規則は書いています。

その議論は悪いことではなく、サッカーの魅力や楽しみの一部であるとまで競技規則は言っています。しかし、その前提として審判の判定はリスペクトされるべきという「競技規則の理念と精神」の項で見た部分は不可欠だと示されています。

競技規則で全ての事象を具体的に規定すると膨大な量になることもあり、非常に抽象的な書き方が多くなっています。ですし、競技規則が想定していなかった事態が起こることもサッカーにおいてはあり得ます

そんなとき、「競技規則に書いていないから」であったり、「競技規則にこう書いてあるから」といったことではなく、審判員は競技の「精神」に則って判定をすることが求められています。

杓子定規な判定をする競技規則の奴隷になることなく、サッカーを楽しむ気持ちこそが審判にとっても大切であると諭されているかのようです。

「サッカーは何を求めているのか、何を期待しているのか」という質問は非常に哲学的ですが、時々立ち返りたい質問です。

そんなサッカーの競技規則は、毎年様々な人の声を取り入れて、改正が行われます。私たちが意見を伝えることも可能なのです。質問や意見をIFABは受け付けており、私のような普通の審判も疑問や意見をぶつけられます。

そんな取り組みの下、サッカー自体、審判や競技規則がリスペクトされるように仕向けていくのが競技規則改正の意義だとIFABは考えています。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

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