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自宅リノベ全記録〜建築家サイド〜(7)本見積、解体DIY、計画修正


表題の7回目になります。前回までのまとめは以下マガジンです。

前回は意匠を決め、実施設計を終わらせて、提出するところまででした。

今回は、本見積の調整と解体、解体することで現況が分かったのでそれによる図面変更までをまとめていきたいと思います。時系列的には、見積中に解体を進めて、解体で分かった現況を本見積に反映してもらった形です。

1.本見積概要

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本見積で税込660万くらいになりました。想定より下がらなかったのは、解体を進める中で、1.PSに配管が集まっていると想定したものが、全てスラブ貫通だったためと、2.長押の詳細が決まり、その加工費が上がったのがあります。
長押はこの設計の数少ない意匠のポイントなのでなくすことはできず、給排水も削れません。もともと切り詰めていたのでこれ以上下げる部分がなくなってしまったので、この金額で進めることにしました。基本設計時に建築600万+家具、DIY100万で700万で想定していましたが、建築660万+家具、DIY40万になってしまいました。家具を買うには予算が足りないので家具代は必要最小限にし(そのうちお金ができたら購入)、なるべく700万+αくらいで抑えるという方針で進めることにしました。

結果的にDIYは
⓪解体
①塗装(ラワン部分+フレキ)
②トイレ、洗面床FRP
③欄間FRP製作、設置
④家具製作、設置(キッチン横、上部棚)
⑤暖房用カーテン製作、設置
⑥workshop土間打ち

となりました、結構あります。材料備品代抜いても、体感100万円分くらい労働にはなりそうです。

2.解体DIY

解体をDIYでやるわけですが、時期的に人に気軽に手伝ってもらえないため一人で進めていきます。(もっと言えば僕は左手が使えないため右手のみでの作業になります。)丸のことバール、でかめのハンマーを使って壊して、ガラ袋に分別してひたすら詰めるの繰り返しです。
もし自分でレンタカーなどで捨てに行くなら、分別をしっかりやれば安くなるかもしれません。石膏ボードが高いです。

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あとは、せっかくなので解体によって明らかになった問題を中心に書いていきたいと思います。
①設備配管位置が想定と違っていた
先ほど少しでましたが、見積を取る上で必要な確認箇所から解体します。大きいところは配管ですが、これは僕の経験不足で床下を開けて配管を変えた跡があり(開けてみると給水管でした)、PSがあるのでPSにいってるだろうと思ってしまっていたのですが、床の上げが少ないことや築年数からスラブ貫通は想定すべきだったなと思いました。それぞれ以下のようになっていました。
左上:風呂排水、中上:貯湯槽排水、右上:洗面排水
左下:給水元管、中下:洗濯パン排水、右下:キッチン排水

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あとはガス管もスラブ貫通で玄関下でした。

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さらにトイレの汚水管は鉛管でした。工事ではバーナーで炙って柔らかくして塩ビ管につないでいきます。

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排水管をつなぎ直すときに注意が必要なのは
(1)汚水管と雑排水管を変えない
(2)二重トラップにならないようにする

ことです。図面がないため、トイレの配管はトイレのまま使い、解体前にトラップが付いていた部分にトラップをつける。(トラップが付いていなかったところは塞ぎにしていく。)ことでこれらをクリアします。


②雨漏り+雨漏りによって壁面にカビが発生している
雨漏りはした形跡があったのでしょうがない事ではあるのですが、さすがにこのままは嫌なのできれいにしていきます。
まずは一般的なカビ取り用洗剤(カビキラー、カビハイターを使用)でやってみると結構きれいになったのでそれで進めました。
カビ取り用洗剤をかけて泡で埋め尽くして、とりにくそうな部分をワイヤーブラシ(ステンレス)でゴシゴシやっていきます。最後に水を吹きかけて拭き取っていきます。それでも残る部分はもう一回やれば結構きれいになりました。

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3.計画修正

そもそも、解体してから実測する予定なので細かい寸法の変更はあるのですが、大きく変更する部分として、
(1)梁の大きさがわかったことによる壁、家具の高さの変更
(2)配管経路が変わったことによる床の高さの変更
があります。
特に床の上がり具合によってはサッシに干渉してしまうのですが、なんとかサッシ下端でギリギリ納まりました。巾木が飛び出している形だったものが下地のパーティクルボードに乗せる形とし、床とほぼフラットに変更しました。

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巾木の側面にDIY用の二次部材を当てることはできなくなりますが、留め方は他にもあるので問題ないとしました。

これから工事が進んでいきますが、次回からは工事監理の進め方をまとめていきたいと思います。自分ちということもあり、監理を厳密にできていないとこもあるのですが、その辺をまとめていこうと思います。

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