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耳栓が人生を好転させる

私は四六時中耳栓をしている。
なぜかというと、どんな音でも気になって気が散ってしまうからだ。バスでも、家で一人でも、家族がいるときも必要に応じて耳栓をしている。

耳栓を買ったきっかけは単純だった。静かだと集中できる、ということにある日気が付いたから。
調べてみると、ノイズキャンセリングの商品はたくさんあることを知った。私はとりあえず、評価の高いモルデックスの耳栓を買った。モルデックスの商品は、数種類のお試しパック(Amazonリンク)があり、自分の耳にあったものや、防音レベルの違いを実感しやすくてよかった。

当たり前の感想だが、しっかりしたものは一日中だと耳が痛くなる。しかし防音効果は高い。ちいさくやわらかいものは、防音効果は低いが一日つけても耳が痛くならない。ケースバイケースで試してみるといいと思った。

そして耳栓を使い始めて数年が経過したとき、私はミソフォニア(wikiリンク)という症状について知った。それは音嫌悪症と訳されることもあり、簡単に言うと特定の音に対し激しいネガティブな感情が起こる症状だ。いくつか私にも当てはまるところがあった。

当時、私には小さな悩みがあった。それは、夫がゲームをしている部屋で家事をするとき、イライラしてしまう、ということだった。
そんなの当たり前だし、我慢すればいいと世間一般の人は思うはず、だからそうしようと、私は5年近くずっと思っていた。

しかし、ミソフォニアの症状の一つに「キーボードの音が嫌」という項目があった。私はキーボードの音について、そこまで嫌悪感を感じたことはなかったが、夫のゲームのコントローラーや、ゲームの爆発音などが苦手だった。とくに、自分が家事をしているときにゲーム音がするととてもイライラした。

もしかして、と思い、試しに私は家事の最中に耳栓をしてみた。すると、拍子抜けするほど、全くイライラせずに家事に集中できた。

要は、自分が今より幸せになるキーは、意外と簡単なところにあるかもしれない、ということだ。

「私の忍耐力がないのが悪い」「小さいことだし、我慢すればいい」と思っていた私は、それでも心の中で「悪いのはわたしじゃない」と思っていた。だからイライラした。
しかしそれはある意味本当のことだった。神経のプログラムのことは、私がどうこうできる問題ではない。そして的確な対処をとれば、問題はあっさりと解決する。

これを読んでくれた方で、何かしらの不快感を我慢している方に、「大変だったね」「あなたは悪くない、ということもあるよ」と言いたくてこれを書いた。

「人はどんなに小さく思えることでも、自分の快を追究していいし、問題は割と簡単な方法で、自然に解決することもある」

もし今つらい人がいたら、そういう考え方を、心のどこかに持っていてほしいなと思う。

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