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ファミリテンプレートの選び方

本記事ではRevitのファミリ作成時に必ず使用するファミリテンプレートについて紹介します。


■ファミリテンプレートとは

そもそもファミリテンプレートとはなんなのか? ファミリを作るとき、どのようにファミリを使うかによって求められる内容が異なってきます。
例えば、ドアファミリを作成したい場合、壁をホストとする必要があるためテンプレートには壁オブジェクトが含まれている必要があります。
また、レンダリング時にイメージ画像を描画したい場合はRPCファミリのテンプレートを使用するのがよいでしょう。
このように、目的や用途に応じて様々なテンプレートから適したものを選ぶことによって適切なファミリを作成することが可能となります。

■ファミリテンプレートの一覧

実際にRevitの標準として用意されているテンプレートの一覧はこちらです。

このように多くの種類があり、この中から最適なファミリテンプレートを選ぶのはなかなか困難でしょう。

■ファミリテンプレートの選び方

基本的にはファミリテンプレートファイルの名称にカテゴリ名が含まれているので、まずはそれを選びます。 カテゴリは後から指定することもできますので、その場合は「一般モデル」を選んでおけば問題ありません。ただし前述のようなホストを含むもの、光源を有する照明関係のものやマスなど、一部のカテゴリはその限りではありませんのでご注意ください。

さらにファミリテンプレートは設置方法などによって以下のように分類されます。

  • 2レベル周り:柱などのように基準レベルと上部レベルの2つのレベルを指定して配置するファミリ向けのテンプレートです。

  • アダプティブ:アダプティブポイントと呼ばれるスナップポイントを持つ柔軟なファミリ(アダプティブコンポーネント)向けのテンプレートです。特殊なファミリテンプレートであり、マス、パターンベース、他のアダプティブコンポーネントにロードが可能です。

  • パターンベース:コンセプトマスと呼ばれるマススタディ、コンセプトデザインのためのファミリ向けテンプレートです。詳細は割愛しますが、使い方としてはマスオブジェクトの面をグリッドで分割しそこに配置するファミリを作るために使用します。

  • 屋根基準面:屋根をホストとするファミリを作成するためのテンプレートです。

  • 床基準面:床をホストとするファミリを作成するためのテンプレートです。

  • 線基準面:構造フレームなどのように2点クリックで配置するファミリを作成するためのテンプレートです。このテンプレートで作成したファミリは連結配置も可能となります。

  • 天井基準面:天井をホストとするファミリを作成するためのテンプレートです。照明などが該当します。

  • 壁基準面:壁をホストとするファミリを作成するためのテンプレートです。ドアや窓などが該当します。

それぞれのファミリテンプレートが持つ特徴を理解した上で適切なものを選択することが非常に重要です。 数が多いため困惑しますが、まずは触って確かめるのが一番の近道でしょう。

■「Lightning BIM ファミリ管理」で作ったファミリを一元管理できる

今回はファミリテンプレートについての概要を解説しました。 適切なファミリテンプレートを選択することで、思うままのファミリを好きなだけ作ることができるのもRevitの醍醐味の1つです。 作ったあとのファミリを効率よく管理するツールとして「Lightning BIM ファミリ管理」が有効です。
「Lightning BIM ファミリ管理」ではクラウド上にデータを保存し、Revitプロジェクトに直接ダウンロードが可能です。

▼Lightning BIM ファミリ管理の詳細はこちら

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