見出し画像

【Revit2025 アップデート】新機能ピックアップ

Revit2025がリリースされました。今回は新機能を大まかにご紹介します。
各機能の個別紹介は別記事を後日公開予定です。
※今回の記事はAutodeskの公式ヘルプページからの引用がメインとなります。


■新機能ピックアップ

公式ヘルプで紹介されている新機能は全部で49項目、言語を日本語に変更すると48項目です。
※除外された1項目は「Next Generation Insight」でCarbon Insightsアドインにおける機能向上の紹介となっています。
今回はこれらの中からいくつかの新機能をピックアップします。

□コーディネーション モデルの変更

Autodesk Docs上のリンクされたコーディネーションモデルに変更が加えられた場合、その変更がどのようなもので、何か所あるかが表示される機能です。具体的には「追加」「修正」「削除」の3種の変更が「どのカテゴリに対して」「いくつの要素に」加えられたかが確認できます。
例えばリンクされた構造モデルの一部を削除し再ロードした場合、以下のような表示がされます。

リンクモデルに対する変更箇所がホストモデルのプロジェクトからでも即座にわかるので、都度プロジェクトを開いたり閉じたりすることなくシームレスに作業を進められます。
ただし、モデルサイズが大きいと変更箇所の取得に時間がかかる点と、この機能はAutodesk Docsを利用しているユーザーのみが恩恵を受けるという点には注意が必要です。確認にかかる操作時間は意外と侮れません。自動的に処理してくれるのは非常に助かります。

□解析用ダクトおよび配管セグメント

解析用カテゴリに新しく「解析用ダクトセグメント」「解析用配管セグメント」が追加されました。
これにより、解析情報をタグでビュー内に表示したり、集計表機能を用いて一覧化することが可能です。

流量など、セグメントごとの設定値を確認するのに非常にハンドリングがよくなりました。難点としては、要素を選択する際にTabキーを数回押す必要がある点が挙げられます。

□一般的な鉄筋にパラメトリックの継手を作成する

従来の鉄筋機能ではカプラーを用いた機械式継手や圧接継手の表現が可能でしたが、今回のアップデートにより、重ね継手を標準機能としてモデリングすることが可能となりました。
Revitモデルで重ね継手を表現しようとしたユーザーにとって、この新機能は革新的ではないでしょうか。

作成済みの鉄筋を選択してから鉄筋継手コマンドを使用し、継手タイプと切断位置を指定することで継手を作成することができます。また、継手タイプのタイププロパティから重ね長さの乗数の指定も可能です。

設定項目は多くないので、構造設計のユーザーはまずは気軽に触ってみてはいかがでしょうか。

□鉄筋タグ付けのための曲げ形状概略

Revit 2024から実装された曲げ形状の注釈ですが、今回の新機能では概略が使用可能となりました。
具体的には、以前の曲げ形状は実寸で表示されモデルに忠実な表現のみでした。新しい曲げ形状では詳細(リアリスティック)と概略(スキーマティック)が指定できるようになっており、概略では図のサイズを予め指定することができます。

この曲げ形状は注釈記号ですがシステムファミリのため、タグのような自由度は低いため注意が必要です。

Revitは年々進化しており、アプリケーション本体はもちろん、クラウドを使った機能も徐々に充実してきています。
新機能は沢山あり、今回はその中からいくつかピックアップしてご紹介しましたが、各機能の詳細については今後の記事にてご紹介していきます。

■Arentについて

Arentは強みの建設業界へのドメイン知識や技術力を活かし、BIMと自動化技術の融合によるDXを推進しています。BIMを活用したDXや業務効率化に関するご相談は以下よりお問い合わせください。

Arentでは強みの自動化技術を活かし、Revitアドインソフトの開発・販売も行っています。鉄筋のモデリングを自動で行える『Lightning BIM 自動配筋』では、手作業での鉄筋を配置する労力と手間を払拭し、「自動」でモデリングが可能です。

▼Lightning BIM 自動配筋の自動配筋機能の詳細はこちら

■著者について

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?