怪奇!消失するドリル優子の謎!?

(パシャパシャパシャ…)

記者会見場では、シャッター音が鳴り響いていた。

順調満帆かのようにみえた2014年、政治資金収支報告書に約3億2千万円もの虚偽記載をしたことで秘書2名が逮捕、有罪となった。しかし、当の本人は無罪となった。

「さすがに、もう忘れただろう」ということで任命されたのだが、それを忘れるほど市民は馬鹿ではないのだ、とは思いたい。

会見に出てきたドリル優子は、驚きの行動を取ったのであった…

『私は、無罪という判決を不服として控訴することに決めたわ……』

この発言に驚いた記者達「どういう事だ?」とドリル優子に詰め寄った。

すると記者の一人がこんな質問をした。

記者「あなたが無罪なのに何故控訴をしなければいけないのですか?」

そんな質問に対して彼女は答えた。

ドリル「そんなの決まってるじゃないですか…私を陥れた人間がまだ確定してないんですから!」

1人の記者のこの言葉を聞いた、まわりにいた人たちはザワザワし始めた。

記者「あなたを陥れたって……どういう事ですか?」
ドリル優子「どういう意味って、そのままの意味よ!!」
(慣れてしまっているが)意味不明な発言に更に記者たちは混乱した。

そんな中、記者達は一斉に質問した。
『何で陥れた奴がいるかわからないのに、控訴をすんだよ?』
『陥れる人間がいるかなんてわからないだろ!』
『あなたが無実なら、別に裁判を続けなくてもいいんじゃないか?』

これを聞いた彼女はこう答えた!

ドリル「そんな事は無いわ!絶対にいるのよ!!」
記者「絶対って誰なんですか?教えてください!」
ドリル「そんな事教えるわけ無いじゃない!!バカじゃないの!?」

記者の質問を軽くあしらった彼女は会見場から消えてしまい、これ以上追求することはできなくなった。

この後も、新聞記者達は彼女を追うのだが…彼女の行動に、ある共通点があることがわかった。

その共通点とは、『記者会見場から絶対に出ない』ということなのだ。記者達に追いかけられながらも、彼女は決して外に出ることは無かったのだ…。

正確にいえば「ドリルで地中を掘って移動しているため、部屋からは確かに出ていない」のであった。つまり、ドリル移動をすることで、群馬へ移動したり、リニア新幹線のいまにも崩れそうなトンネルを掘るなどしていたのだ!

そして、会見に出てきた彼女の服装がいつもと違っていた。

…ドリルがどこにもなかったのだ!

この事に気づいた記者達は彼女に質問した。

「なぜ今日はドリルじゃないんですか?」

すると彼女は答えたのである。

ドリル優子「私が、文雄に無実だって事を証明されたからよ!」

そう言って彼女は去っていった。

彼女が無実だと主張するのは自由だが、その証明をする人は、もはや誰もいないのである…(おしまい)




いかがでしたか?

今後は、全裸中年男性から少し離れて、このようなSF(すこし深く、不快な)話を書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします!
ご意見や感想などがありましたら是非コメントしてください!!待ってます!

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