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賢い人は動安定

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動安定という言葉があります。これは、動きながら安定に向かうということです。例えば、振り子が一定の状態からずれた場合、元の状態に戻る過程で一度反対側に振れてから、徐々に振れ幅が小さくなり、最終的に安定する様子を指します。これは、飛行機が乱気流で機体の向きが変わったとき、動安定の原理に基づいて機体が元の飛行軌道に戻ろうとする様子にも見られます。一方で、「静安定」は、物体やシステムが静止している状態での安定性を指します。これは、不安定な状態から反対側に振れることなく、徐々に安定する様子を指しています。動安定、静安定どちらが良いとかの問題ではなく、状況に応じて安定の仕方が変わるということです。


静安定
動安定

思考や考え方においても「動安定」があると思います。対立した意見があったときに両極端の意見を聞いてみて、こっちの意見もわかる、あっちの意見もわかる、と、だんだんと「どちらの言い分もわかる」と徐々に中間の理解に達することは動安定と似ているのではないでしょうか。例えば、二つの国が戦争をしている場合、どちらの立場の意見も考慮し「うーん、難しい問題だ」と悩むなどです。

賢い人とは、固定の意見を持たず、対立する考えに対しても理解を示すことができる人だと思います。ずっと固定の意見を持ち続けることは、自分の考えを変えることができないことを意味し、反対の意見が来た場合に、反論をして相手を打ち負かすために、論理的でない反論をしてしまったりして、安定性を崩してしまします。一つの視点や意見に固執するのではなく、複数の視点を持ち、状況に応じて考えを変える能力は、問題解決やコミュニケーションにおいて役に立つでしょう。

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