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Poem

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Arimの詩…風のなかを通り過ぎる時、今日はどんな風景が広がるだろう…。それは、林の中を吹く風とは限らない。街の中を吹く風、貴方との境界を渡る風。…詩と歩く。
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2018年5月の記事一覧

Poem)平和への光

Poem)平和への光

a)
破壊を止める貴方に幸あれ。
心に光灯る人々に
教えを乞いに
一緒に行きましょう。
一生とは光求める道なり。
意味とは光知る術なり。

もし、小さな子供の瞳に宿る
光の意味を知らなかったと言うなら、
今、銃を置き靴を脱ぎ、
貴方の立つ大地に
ひざまづきたまへ。
きっとたくさんの光の切片を
見つけるでしょう。
貴方の閉ざされた部屋を開けるように
光は至る所に伸びてきて、

貴方に灯る命に気づいた

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Poem)さいとうさんの雨

Poem)さいとうさんの雨

さいとうさんの家の前を通ると
大きな雨粒が落ちてきた
さいとうさんの家の庭には
大きな葉っぱの紫陽花が植えられていて
花はこれからという時期に
葉っぱが宇宙へ手を拡げている

葉っぱの上には
水たまりができていく
雨粒は着地点を見つけると
つぎつぎに仲間を呼び集めて、

さいとうさんの家はますます
緑色に覆われていく
片隅に咲きだしていた名もない
小さな花は片目をつぶり
雨の行先を見守っている

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