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Poem

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Arimの詩…風のなかを通り過ぎる時、今日はどんな風景が広がるだろう…。それは、林の中を吹く風とは限らない。街の中を吹く風、貴方との境界を渡る風。…詩と歩く。
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2018年10月の記事一覧

Poem)鳥の時間

Poem)鳥の時間

鳥は
古代から飛んできているのかも
しれないし、
未来へ飛んで行っているのかも
しれない
地面を歩いている誰にも
本当のことはわからない

なぜ鳥が飛べる羽を持っているのかを
知らされていない
本当のことは誰も知らない

ただ
見てごらん
感じてごらんと
目の前を羽ばたいていく
鳥に流れる時間は
私たちの時間とは別であることは
確かなこと

鳥の飛行に色をつけてみたら
鳥は虹色の帯で
青空の時間を

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Poem)羽は生まれて

Poem)羽は生まれて

羽のない天使を見かける
だけど
天使は羽を忘れても
飛べる術を知っている
明けゆく空を呼びに
目覚めゆく者の横にいて

君のうつ伏せの顔を
そっと持ち上げてみたい
小さな小石を拾ってみたい
鳥が嘴から落とす赤い実は
枯葉の下で黒く腐りかけ
誰も見向きもしないが
そこに
小さな羽は生まれて
#詩 #現代詩

☆2018.10.18にハル(ヤスヒロハル)さん@homerunegirau がTwで、

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Poem)聴いている

Poem)聴いている

詩なんて知らなくても
詩です
赤ちゃんの言葉は詩です
お婆さんの言葉は詩です
お爺さんの言葉は詩です
青年の言葉は詩です
娘達の声は詩です
疲れた大人の夢
光転がす子供の心
鳥の言葉
猫の言葉
犬の言葉
木々の言葉
風のそよぎ
蝶や虫の羽のゆらぎ
夜空の星は
皆詩です
私はそんな言葉を
聴いてる
#詩 #現代詩

Poem)ひとつひとつ

Poem)ひとつひとつ

ひとつひとつ
何かを確認しながら
歩いていってみる
レンガを敷き詰めた歩道、
レンガとレンガの間には仄かな草が
萌えでて、
例え、今日はアスファルトの上を
走ろうが
その舗装の脇にはやはり
青い青い草が顔を出している。
いつも人間の歴史を歩いていこう
と思うのだけれど
それは草の道を歩いていくことで
私達は緑の種から一時も離れることは
できない。

知っていましたか。
緑の宇宙に足音が響くことは

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