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Poem

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Arimの詩…風のなかを通り過ぎる時、今日はどんな風景が広がるだろう…。それは、林の中を吹く風とは限らない。街の中を吹く風、貴方との境界を渡る風。…詩と歩く。
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2019年5月の記事一覧

Poem)空はひとつ、

Poem)空はひとつ、

空はひとつ、
大きな空はひとつ、
地球から見ると ひとつの空が続いていて、
見あげれば、私たちを包む頭上には
いつも空があり、空以外を知らない。

空に包まれ、空の種は
誰の心にも着地して発芽している。
地球の生き物の心に、空が生まれている。

戦いが終わらない。
今日も争いが終わらない。
暴力や狡猾な偽善が地上を覆う。
悲しみが止まらない。

空の時間は流れ、
夕焼けに染まり
漆黒の宇宙につなが

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Poem)どうやらここは…

Poem)どうやらここは…

どうやらここは猫の国でもあるようだが、
いや、どうやらここは鳥の国でもあるよう
だが、いや、どうやらここは植物の国でも
あるようだが。…いや、どうやらここは
人の住む街らしい。

車が走って、歩道が伸びて、川を渡る橋が
かかって。空には太陽が昇る。

“青空“というのは、他の星にもあるのだろうか。
だがこの青空は、時の重なり。風が地球を
何億回転もして、色塗られていった。

貴方には、会ったことの

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