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Poem

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Arimの詩…風のなかを通り過ぎる時、今日はどんな風景が広がるだろう…。それは、林の中を吹く風とは限らない。街の中を吹く風、貴方との境界を渡る風。…詩と歩く。
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2021年1月の記事一覧

Poem)揺らぎの合間に…

Poem)揺らぎの合間に…

揺らぎの合間に
雪が降ってくる
ゆらゆらゆらゆら
降ってくる
揺らぎとは
扉の鍵がゆらゆらゆらゆら
外れること
時計の針が
一秒の間をいったりきたり
戸惑うように
進んだり
遅れそうになったり
張り巡らされた糸が
ゆらゆらゆらゆら
ほどけはじめること

風は鳩の羽を休ませ
ゆらゆらゆらゆら
木々を揺らし
季節をめくる
人々の胸ポケットに
ゆらゆらゆらゆら
花びらを降らせていく
#Arimの詩 #

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Poem)こんな夜には、…

Poem)こんな夜には、…

今日は何を話そうか。
そうだそうだ、この間忘れていた
あの話、どうもあなたと面と向かうと
あれもこれも話したくなって。
その前にお茶だお菓子だと、
いろいろいろいろ持ってきたくなって
せっかく来てくれたのだから、
一番美味しいものを
あれこれ出してきて、
さあさ、準備ができた、
まずはお茶をどうぞ、
これは美味しいね。
なんてやっているとまた仕事の時間、
子供が帰ってくる時間。
だからだから、毎日

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