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…詩人西脇順三郎のことなど…

私は、日本の詩人では西脇順三郎が好きです。
今日は西脇を好きな詩人とメールをしながら、西脇の詩を思い出していた。
学生の頃卒論で“「Ambarvalia」に於ける現代詩の精神についての一考察“を論じて以降、四半世紀、西脇詩の「永遠」に惹かれ続けています。

西脇は昭和初頭、イギリスからヨーロッパのモダニズムの旋風を受けて帰国した。
折しも春山行夫の「詩と詩論」が日本における輝かしいモダニズムの幕開けとなる頃。西脇順三郎との運命的な出会いがあった。超現実主義詩論等論述し、西脇はリーダ役となった。
瀧口修造、北園克衛等、シュール、イマジズム、ダダ、…モダニズムの詩の時代は輝かしかった。しかし残念ながら戦争によって、日本のモダニズム詩は、その自由な姿を消してしまいます。

戦後、モダニズムの流れは詩誌「荒地」へ通じていったのだと思いますが。
西脇順三郎の詩は、日本的な詩のスタイル(感情)習慣から離れていたし 、古今東西を駆け巡る詩風は、当時の一般読者には浸透しないタイプのものだったかもしれません。
しかし、西脇詩のその影響は多大で、詩人では飯島耕一、田村隆一、藤富保男 、吉岡実等々、そして池田満寿夫、土方巽、飯田善國等多くの詩人、芸術家に、西脇詩は愛され続けたのです。

西脇順三郎の詩の尽きぬ魅力は、淋しさを感じる人間の永遠への思慕と、そこに生まれる諧謔にあると思います。西脇順三郎の求めた「永遠」は、「もののあわれ」に通じる日本古来の血脈と思います。
そして西脇順三郎の大きな詩業は、現代詩の祖と言えると思っています。

西脇順三郎、そして昭和初頭のモダニズムは、私にとって大変憧れの時代で、いつまでも輝いていて、いつでも心が触れていたい場所であるのです。Arim


▽Edge Special 西脇順三郎篇 四篇の宝石 
https://youtu.be/hUQpx3LLHeo @YouTubeさんから

…憧れの詩人西脇順三郎がぼうぼうの雑草の中を歩いていく…
“永遠“の根に触れる詩人の貴重な映像(撮影飯田善國)だと思いました…

▽こちらの記事は素晴らしいです。私も訪ねたことがあるのですが、小千谷の景色を懐かしく思い出しました。
“「山羊散歩」は西脇順三郎“から…
https://search.yahoo.co.jp/amp/midnightpressweb.tumblr.com/post/70950907510/%E5%B1%B1%E7%BE%8A%E6%95%A3%E6%AD%A9%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%B8%89-%E8%A5%BF%E8%84%87%E9%A0%86%E4%B8%89%E9%83%8E%E9%80%8D%E9%81%A5-%E5%B0%8F%E5%8D%83%E8%B0%B7%E7%B7%A8/amp%3Fusqp%3Dmq331AQPCAEoAZgB0Zb7maj5670M


#詩   #現代詩

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