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【サポートお願い】ベルリン流社会的距離の取り方、今思うこと

【お願い】現在、ドイツ・ベルリンでは自粛要請が発令し、ベルリンに住むアーティストや沢山の自営業の人たちに大きな不安がのしかかっています。私は文筆/ジャーナリスト業を主に活動していますが、身近にいる沢山のアーティストたちから公演キャンセルや中止の話題を耳にします。

そこで、ベルリンの街の実情を動画にまとめました。勿論、知ってもらうことが最優先なので、無料公開いたします。日本にいる人たちも、次期やってくるロックダウンに備えて不安に思うことでしょう。この記事を見て、もし何か思うことがありましたら、ぜひ記事下の「サポートする」を押して、メッセージをください。このメッセージは、一つずつ読み、ベルリンで活動するアーティストのために貢献したいと思っています。私にできることを。どうぞ、よろしくお願いいたします。


乾いた枯木に霞がかった灰色の空が定着していたベルリンの風景も、ここ数日でがらりと変わり、揺れる小枝からは、まだ皮を被った芽が春の始まりを待っているように見えた。

私の中で、ベルリンで過ごした季節の周期が一回りしようとしている今、街に盛んに飛び出す若者や子供達、毎日のように公園や駅のホームで見かけるミュージシャンの演奏風景、ピクニックやハイキングを楽しむ観光客の姿さえも見えない。

2月から3月にかけての約一ヶ月、いや、体感速度ではもっと短い期間の中で、状況は全く変わってしまった。鮮やかな春を楽しみにしていたヨーロッパの人々にとって、事態は非常に深刻で、街で見かける人々は、単独もしくは二人といった少人数のみで、彼らの顔色もリラックスした様子はなく、どこか緊張しているようにも見えた。

政府から自粛要請が発令された二日後、ベルリンはあまりにも天気が良かった。こんな時に限ってBVGの定期券の失効期限がかなり余っている。私は一人、外を散歩することにした。手ぶらのまま家のすぐ横を走るトラムに乗り込み、終点のAlexanderPlatzを目指す。

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