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強い者、賢い者でなく変化するものが生き残る。(ダーウィン) 生き残った者が、強い者、賢い者だ。

昨日、FNSうたの夏まつりの連動企画として実施した
FODオリジナル配信番組「心のベストテン」裏実況企画について

そもそも、なぜこの「心のベストテン」を番組化しようとしたか?から説明した方が
よさそうだ。
それは、長い音楽番組の歴史の中で、歌を歌わない音楽番組があってもいいのではないか?
音楽について熱く語っているだけの音楽番組があってもいいのではないか?
という直観だった。サブスクリプション時代においてのソムリエ的なものが必要になるから、曲を聴きたくなる、検索したくなる番組が面白いと。

ちょうど、「アフロの変」でチーフプロデューサーをしていた時期だったので、
その音楽特化コンテンツが欲しかった。
これは、「ライナーノーツ」という番組を企画したことにも言える流れ。FNS歌謡祭とは真逆。
ちなみに、「アフロの変」も「ライナーノーツ」もまたやりたい企画。まだ終わったとは
思っていない。

もともとはcakesというサイトで連載されていた対談企画だったが
その次の対談時に、まずは、ゴールを決めずに動いた。
お世話になっているクリーク&リバー社の宇和川Pに相談して、
カメラを入れさせていただき、撮影した後にあとづけでFODオリジナルで番組化することにした。

地上波で特番を放送する度に、音楽関係者、ドリカムの中村さんやオリジナルラブの田島さん
ウドー音楽事務所の有働さんなどから、注目してもらっていたと聞いた。 今回は秋元さんから。ちょっと怖いが。。。

この企画は、音楽放談なので、別に正解があるわけではないし、自由に、気になった曲やアーティストや音楽をとりまくシーンをただ会議室でしゃべるだけ。
たまに、Twitterで「間違っている」とか「違う」とか言っているツイートも度々見受けられるが、あくまで、放談なので、好きにしゃべってもらえばいい。正解とか不正解とかではなく
いろいろな意見があって、多様な考え方、感想、仮説があっていい。

7月のある日、突然、FNS歌謡祭チームから
「FNSうたの夏まつり」と「心のベストテン」を連動したいという相談を持ち掛けられた。
島田くんというディレクターからだった。彼とは、初対面だったが、島田くんの同期である編成の村上くん経由で、打ち合わせを持ち掛けられた。

予算面や実施するメリット面などいろいろなハードルもあったし、
自分が前日~当日の朝までサカナトライブNFキャンプの1年前から密着しているドキュメンタリーの取材予定日だったので、
スケジュール面でもいろいろ考えるとこともあったが、テレビのメインストリームからの打診でもあるし、この企画をやることで、少しでもテレビショーとしての音楽番組を客観的にできる可能性があるので、
ここは、ひと肌脱ぐことにした。新しいことや変化には積極的になりたいからだ。

アンジェルム竹内さん、綾小路翔さん、
華原朋美さん、鈴木雅之さん
ももいろクローバーZ、森山直太朗さん、
私立恵比寿中学、℃-ute、小室哲哉さん

がゲストで登場。豪華。さすがメインストリーム。アイドル論もあり、ボーカリスト論(華原朋美さん)あり、ジェロニモ論(綾小路翔さん)あり、ゲストの方々といろいろな話があったが、この2つは忘れずに書き記しておきたい。

まずは。
小室哲哉さん。
90年代に時代を作った方。高校、大学時代にはこの人の音楽をよく聞いていた。意識しなくとも聴いていたし、歌っていた。
テレビが最大パワーを持っていた頃。そして、CDが一番売れていた時代。
華原朋美、globe、鈴木亜美、H jungle with tなど、曲をあげたら知らない人はいないプロデューサー。

その小室哲哉さんの制作技術論と宇多田ヒカルの登場のエピソード、ノベルティソング論、提供する曲と自分で歌う曲の違いなど、、、
いろいろな話をするなか、
「今の音楽は、ユーザーがスマホにイヤホンを刺さずに聞いていることを想像している」
「そして、CDの売上枚数ではない、楽しまれ方の総体(価値)があるはず」
という言葉には、音楽とテレビの共通点を感じずにはいられなかった。

CDの売り上げ枚数と世帯視聴率、これは、何か共通点を感じざるを得ない。
出版の世界にも共通する可能性がある。

今、まさに、テレビは新しい価値(貨幣)を作る必要がある状況であり、音楽とテレビは同じ悩みを抱えていると思う。
それを、FNSうたの夏まつりの裏でやっているインターネット番組の中で、小室哲哉さんが語っていたこと。
この意味するところを今後も考えていきたいと思う。
これまで、第8地区から続けてきたことが、いろいろな点が線になっている実感でもあった。

約10万人の方が観ていただいたインターネットの番組。その10万人の価値。世帯視聴率10%の価値。
広告ビジネスモデル、課金モデルなど。変わりゆく時代に対応していないといけないことを痛感した。


もう一つは、森山直太朗さん。
この人のバラエティ対応能力は知らなかった。こんなにトーク能力が高い方だったのか。
これは、違う企画でもご一緒したい。大谷さんもやりやすかったのではないか?
ももクロもレベルが高かったが、森山さんは別格。反射神経やノリも最高でした。
エンディングは、森山直太朗さんがいないと成立していなかったかも。直太朗万博やりたいって。テーマソングも作ってくれた。
変わろうとする姿勢を感じた。

強い者、賢い者でなく変化するものが生き残る
生き残った者が、強い者、賢い者。

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