下川猛

メディアの端っこで、暴れております!

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  • このテレビの片隅で

    このテレビの片隅からコラムを書きます。

最近の記事

INTER BEE IGNITION 2020

例年、テレビのインターネット連動企画などのテレビにおける拡張分野で登壇することが多かったINTER BEE。今年は、何故かコロナ状況下で新しい試みで実施する”INTER BEE IGNITION”にお呼ばれした。(西村真里子さんありがとうございます。)このイベントは、過去の自慢話よりも、未来の話が中心だし、いつもカンファレンスは色々な出会いがあるので、好きなイベント。 XR空間でのピッチコンテストという不思議な場所でのコメンテーター登壇でしたが、大変、貴重な体験をさせてもら

    • B.C.とA.D.

      デジタルとリアル サブスクとライブ この両極のバランスをとりながら、常に中道を維持していく時代になっていると感じていたので、隆盛を極めつつあった、リアルやライブの分野が、ここに来て、新型コロナウイルスの影響で、急ブレーキが踏まれた感じだ。 オリンピックきっかけに、これから盛況になるかと予想していた、エンタメ分野や飲食業、観光業にも大きな影響が。 そして、配信事業やオンライン授業、オンライン会議、SNSなどデジタルの分野のサービスは、在宅の状況での新しい価値を発揮し

      • 新しいプロジェクトについて

        こんにちは あまり人事異動や担務変更など、サラリーマン的なお知らせをわざわざこういうところでお知らせしないのですが、ちょっとお知らせをしたいと思います。(どっちやねん。) 7月1日から、現在、45周年を迎えているガチャピン・ムックがフジテレビに帰ってきました。 (これまでは、フジテレビKIDSという会社に所属していました。) 新しいミッションは、そのガチャピン・ムックのプロデュース&マネジメントになります。 例えるならば、ガチャピン・ムックの事務所の社長のようなものです

        • 信用経済とテレビ

          先日、「サーカス」というイベントにお邪魔したら(素敵なイベントです。) SHOWROOMの前田くんが 「想い」が「お金」より大事な時代になってきた。 と述べていた。 まさに、「信用経済」の始まりということだ。 キングコング西野くんもホームレス小谷もタムママも 「想い」持ちだ。 「想い」持ちになる、一番簡単な方法は、 「想いやり」を持つこと。与えること。という、前田くんの言葉。 翻って、テレビは、 「想いやり」メディアなのだろうか? 「想い」持ちメディア

        INTER BEE IGNITION 2020

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        • このテレビの片隅で
          16本

        記事

          放談ナイト〜Hold on Night〜

          最近、つとに、テレビの話題が無い。 自分がテレビの世界の片隅にいるからなのか? 自分が小学生の時は、 「昨日の仮面ノリダーみた?」 とか 「僕は死にません、ってヤバくない?」 とか、色々な話題が学校で展開された記憶。 どこかの偉い人が、月曜日の21時には、 街に人がいなかったと言っていた。 モテたくて、ショートコントを クラスのお楽しみ会で やったこともあったな。 光GENJIの真似して、掃除の時間に 歌っていたな。 自分が大人になったからなのか、 テレビが時

          放談ナイト〜Hold on Night〜

          クイズ、正解は1年後

          2017年のまとめと2018年の仮説 大ヒット曲が生まれなかった空白の1年とされる2017年。 2年連続、星野源の「恋ダンス」を忘年会で踊っているのは、危険な賭けだった。 2年連続の3代目ランニングマンは、ランニングしてるのに、前に進んでない感じが、まさにランニングマンだった。 自分と同い年の安室奈美恵様も9月には引退するって。 俺も誕生日の今年の8月には、引退してみたい。 引退できるのは、きっと何かに現役の人だからだ。 とはいえ、何もないと言われていた2017年でも

          クイズ、正解は1年後

          #ハイ_ポールの狙い

          突然ですが、現在、木曜日深夜に「#ハイ_ポール」という番組をプロデュースしています。番組開始時にちょっと触れていたのですが、改めて、改編期でもあるので、文章にします。 この番組の狙いは、 ・時間(タイムテーブル)という概念をハッキングしたい ・新しいものの登場機会を創出したいという意思 で企画した番組です。 クリープハイプの尾崎世界観さんに、ポンコツ人工知能の「ポール」になっていただき、地上波テレビにあんまり出ていないSNSで活躍しているユーザーゲスト(女の子)の悩

          #ハイ_ポールの狙い

          2017年の抱負。ホウドウキョクの取材で伝えきれなかったこと。

          FODオリジナルドラマ「ラブホの上野さん」のプロデュースをきっかけに、 自社媒体である「ホウドウキョク」から取材を受けました。 目的は、FODプレミアムというサービスの宣伝であり、ドラマの番組宣伝でもあります。 ある意味ポジティブなステマです。ステマ万歳。ありがたいお話。 記事ばこちら。https://www.houdoukyoku.jp/posts/4943 他人から質問をされて、取材を受けて、それが文章になっていく、取材のプロセスの中で朧げに感じていたことがありました

          2017年の抱負。ホウドウキョクの取材で伝えきれなかったこと。

          未来360会議

          今日は未来360会議の最終回の日。 あと、数分後には放送される。 この企画のきっかけは、堀潤さんと何か未来につながる新しい企画をやりたいと思い、Facebookメッセンジャーで突然連絡するところからはじまる。 六本木ヒルズの堀さんのJWAVE終わりに時間をいただき、「今、やりたいことありますか?」と切り出した。 いろいろな話をして、堀潤さんが熊本に持参している360度カメラを使った企画、そして、堀さんと初めて仕事をした、「THE BRAINSTORMING 」という番組の

          未来360会議

          強い者、賢い者でなく変化するものが生き残る。(ダーウィン) 生き残った者が、強い者、賢い者だ。

          昨日、FNSうたの夏まつりの連動企画として実施した FODオリジナル配信番組「心のベストテン」裏実況企画について そもそも、なぜこの「心のベストテン」を番組化しようとしたか?から説明した方が よさそうだ。 それは、長い音楽番組の歴史の中で、歌を歌わない音楽番組があってもいいのではないか? 音楽について熱く語っているだけの音楽番組があってもいいのではないか? という直観だった。サブスクリプション時代においてのソムリエ的なものが必要になるから、曲を聴きたくなる、検索したくな

          強い者、賢い者でなく変化するものが生き残る。(ダーウィン) 生き残った者が、強い者、賢い者だ。

          平坦な道、茨の道

          人生というRPGを進めていくと、 ドラゴンクエストの勇者ロトが竜王を倒すと決めて、冒険の旅が始まるように、 平坦な道と茨の道の二者択一になる ケースが多い。 これは、人生において、形を変え、 手を変え、品を変え、 いろいろな形で この二者択一の選択がやって来る。 どちらを選択しても正解だと思うが、 どちらの方が面白いかと言えば、 間違いなく茨の道だと思う。 棘は刺さりまくり、膝は擦りむきまくり、顔はあざだらけに。 でも、そこから得られるネタ(経験)は、 平

          平坦な道、茨の道

          2次元と3次元、平面的と立体的、視聴と体験

          今日、イングレスをつくったハンケさんに話を聞いたときに考えていたこと。 これまでのテレビは お茶の間におかれた2次元的、平面的なもので 一方的に視聴者に向かって、放送しているものだった。 演劇のステージ的というか、体育館のステージ的というか。 演じる側と観る側という構造。お金を払わない映画のようなものだった。 自分もリビングでご飯をたべながら、テレビを見ていたし、今もたまにそうする。 そして、当時はスマホやSNSなんてないので、やることがなくて、暇だったのかもしれない

          2次元と3次元、平面的と立体的、視聴と体験

          独り言

          **自薦よりも他薦が好き ** これまで、テレビは主語を自分にして、これが面白いよ!これが大事だよって、教えることを価値にしてきたし、ネットがこんなに浸透していない時には、クラスの物知り野郎のような存在だったと思う。今も、大事だし、それが使命でもあると思う。 でも、急に世の中にTwitterやFacebookなどが浸透したことで、クラスの物知り野郎はソーシャルにたくさんいるので、人から薦めてもらう方が信用しちゃう。 ソーシャルメディアの使い方が上手い人は、学年の物知

          第8地区について③

          第8地区は、3月7日(金)は改編説明会にて公のものになりました。 前日深夜に髪を脱色し、東京衣装に王様の衣装を手配し、壇上に登りました。恥ずかしかったです。 昭和の演出。記者の方の凍りついた感じ。今でも忘れませんw でも、これでいいのです。目指していたのは、JOCX2の時代。ちょっとくらいバブルな感じでちょうどいいと思いました。 まず手始めに、「第8地区」のコンセプト番組を制作しようと考えました。 改めて、いろいろな方に「テレビ」について率直な意見を伺ってみたい。そ

          第8地区について③

          第8地区について②

          「第8地区」最初の番組、いや、「第8地区」のきっかけとなる番組は『THE BRAINSTORMING 』という番組でした。 フジテレビ開局記念日の2014年3月1日。深夜26時〜29時に、「第8地区」にふさわしいトップクリエーター達が生放送で3時間ひたすらブレインストーミングをする番組でした。 実は、この企画のさらなるきっかけには、『THE LAST AWARD』というおかしな企画がありましたが、それはまた別の機会にまとめます。 この番組、本当の狙いは、現在、もがき苦し

          第8地区について②

          第8地区について①

          2014年3月、フジテレビの深夜は第8地区という名前を掲げ、企画特区の挑戦を開始しました。 若い世代の制作者に刺激を与えること、そして、閉塞感のあるタイムテーブルに刺激を与えるのが目的でした。 あと、作り手が、作る楽しさを思い出すことでした。 これまでの企画決定のプロセスを極端に省き、少人数で決定、企画決定のスピードを最高に速くする。多様性を重視し、さまざまな企画ジャンルに挑戦する。 35歳以下の人間の企画を積極的に採用し、企画の多様性を担保する。 そんな、チャレンジ

          第8地区について①