どうやったら早く書けるか【今日のgood&new】
「どうやったら早く書けるか」と質問をいただいたので、2年半書いてきた今の見解を書きます。
前提として、完成した原稿の「100点」を知っているのはクライアントさんや編集者さんであって、ライターではない場合がほとんどです。しかも、その「100点」の判断が正しかったかどうかは、文章が世に出てから、いや、おそらく世に出てからもわかりません。
なので、ライターが初稿で出せる点数は自己採点の「暫定80点」がMAX。模範解答がないままに自己採点を続けていても、あまり意味がない(とわたしは思う)ので、一定のラインがクリアできた段階で「早く出す」心構えで書いています。
工程はこんな感じ。
①目的・相場観を把握する
=媒体は?いつどこで誰が読む?
②ネタを集める(リサーチ・取材)
③構成する
④暫定50点で最後まで書き上げる
⑤加筆修正する
⑥暫定60~80点で初稿提出する
⑦フィードバックをもらう
⑧100点に近づくよう再度修正する
⑨再提出
⑩校了・入稿
②を③に当てはめて、とかく手を動かして最後まで書き上げます。10点~30点分は加筆修正時にゆっくり加算。暫定60点~80点になったら初稿提出。暫定60点はおおむね次の3点を満たしていればクリアではないかと。
・表現の間違いがない
・誤読がない(わかりやすい)
・条件を満たしている
スピードが重視される仕事であれば、暫定60点くらいで一旦ボールを相手に。精度が重視される仕事であれば、加筆修正の時間をしっかり取って、できるだけ得点が高い状態で送り出すように心がけます。
フィードバックをもらって、模範解答の輪郭がはっきりしてきたところで、より高得点を目指して再度修正。と、こんな感じでしょうか。
スピードをあげたいのであれば、②ネタ集めの効率をあげる、③構成をパターン化する、④50点で書き上げる反復練習をする、かなと。
気をつけるべきは、自分のSNSやブログは形式上「模範回答」が手元にあると思いがちなので、高得点を目指して筆が進まなくなってしまうこと。
でも、100点かどうかの最終判断は、自分ではないので、サクッと書いて出してみる、がいいんじゃないかなと思います。
とりあえずやってみるなら50点
頻度を重視するなら60点
誰かに読んでもらうことを重視するなら70点
目的のためにリソースが割けるなら80点
今日の文章は72点くらいの気持ちで書いています。
手元を離れた原稿が誰も傷つけませんように。願わくば誰かの目に留まり、1ミリでも誰かの役に立ちますように。そんな気持ちで書いています。いつもありがとうございます。
みなさんはどうやって書いていますか?ほかの仕事ではどうですか?わ、今日から3月じゃん!元気ですか?おしゃべりしたいです。
#ウェルビーイング × #ショートエッセイ
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