【雑な映画感想・ネタバレ含む】ジョーカーを見た感想を聞けばその人の人生がわかる
Twitterの前評判がよかったので映画ジョーカーを見に行ってきました。
U-NEXTのポイントが貯まってたのでユナイテッド・シネマ。
DC映画は得意ではないです(バットマンとか見てない)
ホアキン・フェニックスはザ・マスターで好きになった俳優さん。
すごく恐怖を感じるとか、鬱になるとか、後に引きづるといった感想が多かったのでちょっと身構えてて、開始5分くらいでクソガキにボコボコにされてるシーンで「あ、この映画見ない方がよかった、って後悔するかもな」ってかなりつらくなった。でもあーやばいこりゃ辛いと思ったのは最初だけだったかな。
中盤は確かにアーサーにとって最悪なことばかりが起きていくんだけど、感情移入しづらかったし、深く共感するということもなくて、ジョーカーと一緒に悲しんだり怒ったりすることができなかったので残念だった。うーん、最初の殺人を犯してしまったあとのジョーカーの心情描写が分からなかったからかな。
ジョーカーのやったことで若者が行動を起こして、最後は英雄のようになって終わるというラストも、悪に堕ちたジョーカーの勝利というか彼にとっては人生で最も希望に満ちた瞬間だったのではないかと思ってしまった。最悪な状況で終わっていることには間違いないんだけど、なぜか「よかったね」と声をかけたくなるような気持ち。
音楽、映像、ホアキンフェニックスの演技は最高だった。鬼気迫る眼力、笑い声、道化、素晴らしかった。
同じような題材の「リチャードニクソン暗殺を企てた男(2004)」を思い出した。
観たのは確か16歳くらいだったんだけど見ながらショーンペンに感情移入しすぎてボロボロ泣いて1週間くらいひきづったのを覚えている。あそこまでの絶望、陰鬱さ、救いようのない不幸感はなかったと思う。それとも私が歳をとってしまったせいかな。
この映画を見た感想を聞けば、その人がどういう人生を歩んできたかとかだいたいわかると思う。ジョーカーの気持ちがわかる人、まったくわからない人、ただ狂ってるとしか思えない人、かっこいいと思い人、気持ち悪いと思う人、色々いるでしょう。
私はとにかく鬱々とした映画でずーんとするのが好きな方なので、ジョーカーの前評判は讃えられ過ぎかな?と思ったり。もっと暗くて狂気に満ちた映画いっぱいあるよと教えたい。
ネアカで陽キャの夫だったら多分見たくないと言われるし、見てもつまらないと言われそう…
映画全体としては面白く良い作品でした。ありちゃん的総合評価は90点。
以上雑な感想でした。精査した考察などブログに載せています
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