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それは先輩のやさしさなのかおばさんのおせっかいなのか

毎度初めて私の記事を読まれる方もいるかと思うので
一応自己紹介。36歳の主婦です。子供はいません。以上。ひどいか笑。
男性アイドルと90年代アニメと特撮作品が好きな、簡単に言うとオタクです、ただの。

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三十歳越えてから職場では自分がチームの中で一番年上、みたいな場面によく出くわす。
仕事以外でも、例えば行きつけのアニメバーでは店員さんが当たり前に年下だしオタク絡みで出会う友達も年下であることが多くなった。
それ自体は特に苦でもないし、仲良くなれば(もしくは円滑に仕事ができれば)問題ない。

ただ、ここ最近、若い彼・彼女たちと話をした後にいつも喉のあたりが詰まるようななんだか飲み込めない感情に陥ることがある。

「やさしさのつもりで言ったあの発言、ただのおせっかいだったのでは」

こんな感情を抱くのだ。

私は人生の中で、転職を何度かし、場合によっては芳しくない辞め方をしてしまったこともあった。
逆に力を発揮できて、ヒューマンスキルもビジネススキルも認められて「マジあの栄光にだけは一生すがりてえ」と思ってしまうほど
良い経験ができたこともあった。
恋愛もそうだ。
上手くいっていると思っていた彼に晴天の霹靂のようなフラレ方をしたこともあれば、
外国人と楽しく国際恋愛したこともあり、
超絶モラハラ束縛男と共依存祭で心身ボロボロになったこともあった。
結果的に今があって、人生は学ぶことが多いなあと感じることがよくある。

で、だ。
若い彼・彼女たちが悩んでいたり、もがいている感じを見受けると
すぐにアドバイスしてしまいたくなるのだ。
そういう時に発する言葉はたいてい
「自分のことを大事にね!自分のことを一番に考えるんだよ!」
というものだ。
こういう時、私の頭の中では(私が経験したことを基に話を聞いてあげなくちゃ!アドバイスしてあげなくちゃ!)と意気揚々と腕まくりしたおばさんが立っている。

実際、もがいている若人と話していると、応援したい気持ちになるし
自己肯定感の少なそうな人には肯定してあげたいし、
自暴自棄になっている人には今はそれでもいいよ、いつか立ち上がれば…なんて声をかけたくなる。
自分のその気持ち自体は大事にしていたいと思うのだが
こういった一見すると「やさしさ」のような言葉でも相手が欲しがっているのかどうか、本当は確認しなければならないのかもな…と最近は思うようになった。

アラフォーの私と、昨日今日成人した彼・彼女たちとは見てきたものが違う。
教えられたこともきっと違いがある。
生まれた時から携帯電話が一般市民に普及していた世代と
10歳の頃にようやくWindows95が出てきた世代では世の中に対する考え方だって違うだろう。
むしろ私たちの世代よりも寛容であったり、フラットであったりと、若い世代に学ぶことも多い。

こちらが勝手に「味方になってあげよう(ハート)」と彼彼女らに迫っていっても
必ず味方認定してもらえるとは限らない。
おばさんの経験の中だけで生み出された結論を押し付けないで~と拒否したがっている人もいるかもしれない。
そもそも「味方になってあげよう」なんて上から目線の傲慢な意見なのかもしれない。
若い彼彼女らの下手に回る必要はもちろん無いが、
優しいアドバイスのフリをしたおせっかいを投げつける前に、それを求められているかを察知することが必要なのだろう。

そしてそれを察知するのに必要なのは、結局のところ
「相手の話をよく聞く」
に尽きる。

6割程度聞いた段階で『私も大変だったんだよー!』などと自分語りするようなことをこの先も起こさないよう、ゆったりとした大人の構えで向き合っていくことが大切なのだろう。


誰かを説得するような文章だが、これは個人的な反省文なので
これで終わり。

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