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宇多田ヒカルを聞きながら、妻の一言に絶望した話

今朝、妻と一緒に曲を聞きながらウォーキングした。聞いてたのは宇多田ヒカルの『あなた』。堺雅人・高畑充希主演の映画『DESTINY 鎌倉 ものがたり』の主題歌で、大好きな曲。

 聞きながら、中学の先生の言葉を思い出した。

 「君たちが今話題にしてるアーティストや流行ってる曲で、たしかにいい曲もあるんだろうけど、先生からすると宇多田ヒカルが『Automatic』でデビューしたときの衝撃を超えるレベルはないなぁ。ああ〜これが"才能"なのかって思いっきりぶつけられた感じだったよ」

 当時、言われたときはあんまりピンと来てなかったけど、たしかに今考えると半端じゃない。歌唱力とスタイリッシュなメロディ、ソファが印象的なMV。あれをやってるのが15歳の少女なんだから、これを天才と呼ばずなんと呼べばいいのか。頭が下がる。

 そんな話を奥さんにしたら、「そうだよね〜。昔の人の寿命が30年だっていうけど、私なんか30年だったとしたら何も成さずに死んでたことになるわ〜w」

 何気ない一言だったけど、頭ガッツーンって殴られた感じだった。た、たしかに……。わたしも相方氏もだいたい30歳。時代が時代ならもう墓の中である。

 宇多田ヒカルや石川遼くん、藤井聡太くんとかやっぱ持って生まれた人間は若いときから活躍してる。寿命が30歳だったとしても、ちょうど人生道半ばくらいでなにかしらの大きな成果を出している。

 先日話題になった虹プロもそう。残念ながら最終的にデビューできなかった子たちも、まだ20に満たない若さであれだけの経験をできたのだから、可能性はどんどん広がる。30歳で死ぬとしても、少なくとももう1回大きな挑戦ができるよね。

 そう考えるとほんとうにすごい。今さら何をって感じかもだけど、持ってる人は最初から持ってるんわけだ。

 だから最近若い人の活躍を見ると、昔よりも応援したくなるというか、心から尊敬の意を感じるのかもしれない。

 誤解しないでほしいのは「それに比べて自分は……」と卑屈になってるわけではない。いや、たしかに急な相方からの爆撃に一瞬絶望したけども。。。

 ただ「そういうもんなんだ」と最近は思えるようになったと言うか、そこを悔やんでも仕方ないんだと言い聞かせられるように、以前よりなった……気がする。とにかくやれることは、後悔しないように努力をつづけなきゃなんだなってこと。

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