ありぃ・なり

2児の母/フリーランス/1年間、子どもたちと会えなかった時のお話をまとめようと思いまし…

ありぃ・なり

2児の母/フリーランス/1年間、子どもたちと会えなかった時のお話をまとめようと思いました。未成年者略取誘拐罪で夫を刑事告訴した時のことや、法改正の活動のことなど。相手のある話なのでフェイクは入れていますが本当にあったお話です。少しでもこの問題を世の中に知ってもらいたいです。

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  • 第二章〜子どもたちに会うために〜

    子どもたちとまた暮らしたい!監護者指定の審判、子の引き渡しの審判、子の引き渡しの審判前の仮処分の話。

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    おすすめの本をご紹介しています。

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  • 第一章〜子どもたちに会えなくなる日まで〜

    ある日突然子どもたちが私の前からいなくなってしまいました。 会うことも、声を聞くことも叶わず、生きる希望も失いかけていた長い長い1年間のことをまとめていきたいと思っています。

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2.子どもが誘拐されました。

 犯人は元夫でした。(当時はまだ結婚していたので夫でした。)  ある日突然、私の目の前で子どもたちが連れ去られました。義理の家族が総出でやってきて、子どもたちは無理矢理車の中に押し込められてしまいました。私は両手を広げて車の前に立ちはだかりましたが、義母に突き飛ばされ、よろけた隙に発車してしまいました。 すぐに110番通報をし、約30分後に警察が到着しましたが、既に子どもたちは義弟夫婦の運転する車で連れ去られてしまった後でした。 家に残った夫と義母は「3日後に必ず連れて

    • 63.都会の家裁と田舎の家裁

      私が申し立てをした監護者指定と子の引き渡しの審判は田舎の家裁で審議されていました。親子関係の調査のため、母と子の面会交流を行いましょうとなったばかりだったのに・・・ 「刑事告訴をされたり、テレビの取材に応じたり、葛藤を高めるようなことをされたので今後の面会はできません。」という相手から面会交流調停を申し立てられてしまいました。(面会交流調停は、「会いたいです!」という調停だけではなく、面会を減らしましょうとか無くしましょうということも話し合えるのだそうです。)相手から申し立

      • 62.未成年者略取誘拐罪刑事告訴〜刑事課強行犯係〜③

        結局、「東京湾岸警察署刑事課強行犯係係長」と踊る大捜査線の青島刑事とおんなじ肩書きの刑事さんは織田裕二なんかじゃありませんでした。顔もぜんぜん似てないし。 ちょうど告訴状が受理される少し前、監護者指定と子の引き渡しの保全処分の一審の審判に負けました。 判決文には、「子どもたちは相手方の家で安全に暮らしているため、緊急性はない」ということと、「申立人は犯罪と主張しているが犯罪ではない。」という内容のことが書いてありました。 ちょうどその頃、フジテレビのスーパーニュースの連

        • 61.未成年者略取誘拐罪刑事告訴〜刑事課強行犯係〜②

          Wikipediaによると刑法224条 未成年者略取及び誘拐罪は拐取の対象が未成年であることが要件である。なお、本罪では民法753条の規定と異なり、婚姻と関係なく年齢によって未成年の区分がなされると言うのが通説である。法定刑は3月以上7年以下の懲役。 そして略取・誘拐罪(りゃくしゅ・ゆうかいざい)とは、人を従前の生活環境から離脱させ、自己又は第三者の支配下に置く犯罪である。 罪状の構成要件は、満たしているはずなのに告訴状はなかなか受理してもらえませんでした。 刑事さんは

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        2.子どもが誘拐されました。

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          60.未成年者略取誘拐罪刑事告訴〜刑事課強行犯係〜①

           共同養育支援議連の会長柴山昌彦議員の2月4日のTwitterにて「2月3日の共同養育支援議員連盟総会で政府と協議。片親による子の連れ去りについて警察庁はこれまで「法に基づき処理」一辺倒だったが、昨日ようやく、同居からの連れ去りか別居からの連れ戻しかを問わず、正当な理由がない限り未成年者略取誘拐罪にあたると明言。これを現場に徹底するとした。」とつぶやいていらっしゃいました。 https://twitter.com/shiba_masa/status/148938769559

          60.未成年者略取誘拐罪刑事告訴〜刑事課強行犯係〜①

          59.手切金とお手紙

           陳述書という裁判所での書面のやりとりは、話が噛み合わなくて最高にストレスでした。ちゃんと話し合いの出来る者同士であれば、そもそもこんな不毛なやりとりをする必要もなく自分たちで話し合って解決できただろうに・・・  夫側の陳述書はどうにもこうにも夫自身が書いているとは思えないし(34.不可能ですが、私は屋上から飛び降りた。)私が書いた陳述書は一体相手側にどう伝わっているのだろうか。とふと思った瞬間に、義母に宛てて書いた手紙のことを思い出していました。  当時、貸したお金を返

          59.手切金とお手紙

          58.逮捕されますからね

           調査という名目の面会交流が始まった時、弁護士さんに言われた言葉です。  『面会の時間は必ず守ってください。面会交流が終わる時、お子さんが「ママと一緒にいたい。一緒におうちに帰りたい。」などと言って泣いてしまったとしても、必ず相手の家に帰してください。逮捕されますからね。』  なんの同意もなく強引に勝手に連れて行くのは許されて、一緒にいたいと泣く子をもともと住んでいた家に戻すのは「合意なし」では許されず下手すると逮捕されるだなんて、なんと理不尽な・・・。  様子を見に

          58.逮捕されますからね

          57.味のしないたこ焼き

           裁判所に行くのには電車を乗り継いで、1時間半に1本しかこない電車に乗って向かうのでした。だいたい最後の乗り換え駅での乗り継ぎが悪くて、いつも改札の近くにあるフードコートで電車が来るまでの時間を潰していました。   子どもたちと離れ離れになってから、それまで美味しいものを食べることが大好きだった私の舌が、美味さを感じることが出来なくなりました。自然と食への興味がなくなり、日々体重も減少し、見た目もやつれてゆくのを心配した親に「何か食べなさい」と半ば無理やりその駅のフードコー

          57.味のしないたこ焼き

          56.「死ね!ママなんて死ね!」

           離れて暮らす親子が定期的、継続的に、会って話したり、一緒に遊んだり、電話や手紙などの方法で交流することを、かつては「面接交渉」今は「面会交流」そして今後は「親子交流」に呼び方を変えよう!そんな動きがあるそうです。  自分の子どもと過ごすことは日常なはずのに、「面接」とか「面会」って、いうとなんとなく他人行儀な感じな感じがするから「親子交流」のほうが親子の日常の雰囲気があっていいなぁと思いました。名称って大切ですね・・・  裁判所での施行面会の約1ヶ月後、審判の調査の一環

          56.「死ね!ママなんて死ね!」

          55.嫌い・嫌い・嫌い・大嫌い

          1回目の調査官調査が終わり、いよいよ子どもたちと裁判所以外で会えることになりました。もしかしたら相手が連れて来なかったり、色々理由をつけてキャンセルされることもあるかもしれません。でも、その場合は調査官調査報告書に書いてあった通り「母子との交流を途絶えさせることは子の福祉に反する」と判断されるだろうからきっとちゃんと連れて来るだろうと思いました。  裁判所以外のところで会えることはもちろん嬉しかったけれど、試行面会の様子や、その後の相手方から提出された陳述書の感じから、私

          55.嫌い・嫌い・嫌い・大嫌い

          54.届けハッピーバースデー!

          誕生日はこの世に生を受けたとても大切な日です。 連れ去りから約1ヶ月。長男の誕生日がやってきました。夫が初めて父親になった日、私が初めて母親になった記念の日です。 そんなとてもとても大切な日のことが義母の陳述書に書いてありました。 .............................................................................................................. 私たちはもし立場が

          54.届けハッピーバースデー!

          53.フレンドリーペアレントルール

          調査官調査報告書には「監護開始の違法性については、法的判断に委ねられるが、現在の生活環境に大きな問題は見当たらず、緊急性は乏しい」という内容のことが書いてありました。私は審判前の保全処分を申し立てていたのですが、私側の主張をしりぞけるものでした。 報告書を読み終わり、愕然としましたが、報告書の最後にこのような一文がありました。 本案(監護者指定)については慎重に判断することが必要である。なお、この間、母子交流の機会が途絶えることは子の福祉上問題であり、面会交流は頻度、時間

          53.フレンドリーペアレントルール

          52.石の心

           義母からの度重なるお金の無心、そして夫の不倫発覚、子の連れ去り、引き離し、嘘の刷り込み、片親疎外、離婚、養育費滞納、子どもからのLINE既読スルーで相手や相手家族への憤りで心も頭もいっぱいだったところからの今では「お互いさまだな。私も未熟だったな。」に至るまでの経緯は140文字では語れない気がしたので久しぶりにこちらに書いてみました。  連れ去られた当初の感情は「あまりにも酷すぎる。有り得ない。人でなし。」でしかありませんでした。でも今は「私があぁだったから連れ去られたん

          51.血の味の永田町ハイボール

           合意なき連れ去りや、正当な理由のない面会拒否の禁止などの法の整備を求めて陳情活動をしていると、DV被害者の支援に力を入れている先生など、私たちの求める法律に反対の意見をお持ちの方もいらっしゃいました。  反対派にも関わらず、私たちの話や現状をしっかり聞いてくださって理解を深めようとして下さる先生もいらっしゃいましたが、 「大人になれば、子どもが会いたければ自分の意思で会いに来れるんだから、親子断絶防止の法整備は必要ない。それよりDV被害者を救う方が大切」 とか 「お

          51.血の味の永田町ハイボール

          50.議員立法

           昔、学校で習ったと思しき三権分立。二院制。三審制。自分の人生には関係のなさそうな話だなと思いながら、ボーッとしながら授業を受けてしまっていたので、先生の言葉は私の右の耳から脳みそを通らずにスーッと通り過ぎて左の耳へと流してしまったので残念ながら頭の中に知識は残っていませんでした。  まさか、大人になって自分が離婚で裁判所のお世話になり、一審、二審、三審とフルコースで裁判を体験するとは思っていなかったし、民事事件も刑事事件も体験することになるなんて学生時代の私には想像すらで

          50.議員立法

          49.陳情女子結成秘話

           子どもたちを連れ去られてからの日々は、生きているのも辛くなっちゃうくらい苦しい毎日でしたが、たくさんの人たちに救われた期間でもありました。  一緒に悲しみ、一緒に苦しみ、一緒に考え、一緒に行動してくれた恩人たちとの出会いの話をしたいと思います。 なり「親子丼っていいよね😖いつも親子が一緒にいれてさ。なんで私たちは子どもと一緒にいれないんだろうね涙」 ピノコ「たしかに😣私も親子丼みたいに娘と一緒にいたい!!」 湖「何言ってんの!親子丼は親も子も死んじゃってるじゃん!だ

          49.陳情女子結成秘話