待っている

壊れたり傷付いたりしてるのは生きているから普通のことだ。
そんなの見せびらかしても自慢になんてならない。
恥じ入ってひた隠しにしても虚勢は見透かされて余計に恥ずかしい。
ごくごく普通にしていればいいのだけどそれが難しい。
どれだけひどい体験をしたかとか
どれだけ頑張って平気な素振りをしているかとか。
張り合いたくなることもある。
それもまた普通のことなのだろう。
悪天候が去るのを待つみたいな態度で醜さを見守っている。
もしかしてこの人生が終わるまで悪天が続くのだろうかと
ふと不安になったりする。
そこはただ待つだけでなく努力が必要なのだろう。
傘をさして雨雲が途切れる場所まで歩いて行ったりするために、
肉体があるのだろう。

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