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「現金使えません」埼玉県の運転免許更新で混乱続出:キャッシュレス政策の誤った伝え方

公務員クエスト失敗おじさんの「ありのこ」です。

2023年に潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんという病気(=難病)のため国家公務員を当てもなく退職

〇〇省勤務ではなく出先機関に20年以上勤務していた事務系公務員でした。

今は無職・無収入です。

今はお金もないので埼玉県の実家に引きこもっています。

そんな私を激怒させるニュースが飛び込んできました。

いやーこれはないでしょう・・・。
ひどいです!!

元公務員&埼玉県民が何に激怒したのかを書いていきます。


周知不足の極み

私もあおっているわけではありません。

埼玉県が地方自治体としてキャッシュレス化を進めるのは良いですよ。
地方自治の範疇はんちゅうでしょう。

しかし別の方がツイッター(X)でおっしゃっているようなことが起こっています。

なんでこんなことになったのか?

周知不足」の極み。

ネットでもどこかに書いてありましたが「埼玉県民、誰も知らんけどぉぉぉ」なこと。

もちろん周知したからと言ってツイッター(X)でおっしゃっていることはゼロにできませんよ。

しかしもっと周知する努力はしろよ!
窓口トラブルを少しでも減らす努力はしろよ!

私はどこかに周知ポスターが貼ってあるのを見たことがありません。


ちなみに母に

「埼玉県の収入証紙が廃止されたの知ってた?たとえば運転免許の更新は現金が使えなくなるんだけど」

と聞いたら「まったく知らない」とのことでした。

免許を更新する人には交通安全協会から通知をしていたのでしょうか?

現金しか持ってない人たちは窓口で怒っちゃいますよね。
そんな話は知らないぃぃぃ!!!!」って。

現場にいた元公務員の経験だと窓口で「そんな話は知らないぃぃぃ!!!!」と言われても、実はかなり周知していることが多いです。

しかし今回は本当に埼玉県が周知していない。。。

埼玉県のサイトでは<<一応>>周知はしているみたいですけど。

埼玉県さん、もっと派手に周知しないとダメじゃないですか???

さらに怒り爆発のクソなパンフレット

キャッシュレス手段をまったくもってない、そんな人はかなり少数派。

現金を使いたいのはお年寄りが多いのかもしれません。
だったらネットは見ないと。

埼玉県のサイトには「キャッシュレス決済の案内チラシ(PDF:803KB)」があります。

ああ!
お年寄りには紙のチラシで知らせているんだな。
(そもそも埼玉県民の私はこのチラシを見たことがないけど!)



はぁぁぁぁ~~~~~????

一番上に大きな文字で「キャッシュレスで便利に!」だと!

下の方に「現金が使えなくなること」が小さく書いてあるぅぅぅ!

逆だろ!逆!


こういうパンフレットを作られると現場の公務員は困るんですよねぇ・・・

窓口で「そんな話は知らないぃぃぃ!!!!」と言われても「周知はしているんですけど・・・」と言ってこのパンフレットは出せません。

そもそも「埼玉県の収入証紙が廃止」と言われてもピンとくる埼玉県民はかなり少数でしょう。
「え?収入印紙と何が違うの??」のレベルです。

そして何よりもダメなのは

一番上に大きな文字で「キャッシュレスで便利に!」と書き
下の方に「現金が使えなくなること」が小さく書いてあること

です。

こんなパンフレットを見せたら「現金が使えなくなることは下の方に小さく書いてあるだけじゃないか!」と余計に怒られるのがオチです。

役所の広報ってナニ?

役所の広報は「役所の伝えたいことを伝える」ことが大切なのでしょうか?

何の疑問もなく「そうだ」と思っている公務員もいるのかもしれません。
しかし私は「違う」と思っています。

正確に言えば役所の広報は「役所の伝えたいことを伝える」ことが最優先ではない

「役所が推進している政策を宣伝する」ことが広報の最優先事項ではない。

では最優先事項は何か?

「国民・住民が知りたいことを伝える」ことが最優先事項です。

国民・住民が知りたいことの1つに「知らないと不利益をこうむる」ことがあります。

たとえば「その制度を知らないとお金をもらいそこねる」こと。

これは国民や住民が知りたいことですよね。

そして「知らないと手続きが取れないこと」も「知らないと不利益をこうむる」ことです。

だから一番上に大きな文字で「現金が使えなくなること」と書き
下の方に「キャッシュレスで便利に!」を小さく書かないとダメ
なのです。

このパンフレットと真逆まぎゃくにしないとダメ。
正反対が正解。

埼玉県の姿勢が透けて見えるパンフレット?

相手の知りたいことよりも自分の言いたいことを優先する。

埼玉県は住民に対してそのような行政をしている。
少なくともそのように情報発信をしている。

このように思われても仕方がないパンフレットです。

どこを見てパンフレットを作っているのか?

埼玉県知事?
埼玉県議会議員たち?
埼玉県庁のお偉いさん?

これって「キャッシュレス政策をちゃんとPRしてます!」をPRするためのパンフレットでしょう。

このパンフレットを作った公務員の気持ちはわかります。
政策としてスタートした以上は「キャッシュレス利用率〇%」という目標があるのでしょう。

今、役所は数値目標の嵐ですから。

しかし住民は数字ではありません。
人間です。

住民が必要とする情報を優先していないパンフレットはムダです。
かかった費用はムダ金です。

ブログ記事は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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興味があればぜひご覧ください。

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