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本棚:『書店ガール7』

シリーズ完結編です。第1章から第4章まで、主人公は愛奈、彩加、理子、亜紀。理子のところが一番ボリュームがあって、色々大変な状況でもあるのですが、理子は久々の登場。そして、最初の頃と比べると、理想の上司のような感じが強くなったなぁと思います。4人の主人公の中で、著者が一番好きなのは理子だと思っているのですが、どうでしょう。

第1章の学校で司書をしている愛奈の話では、ビブリオバトルをやることになります。その中で登場する本はどれも興味が引かれますが、その中の1つ『トトロの住む家』は宮崎監督が中央線近辺にある古い家を写真とイラストで紹介したものだそう。この本を紹介した生徒のおかあさんの話として、昔の家が壊されると、元の敷地を半分とか3つとかに分けて売り出される…というのがあります。
私も都内に住むようになって、そういうふうに元の敷地が小さく分割されて新しい家が密集して建つのを何度か見かけるようになり、なんでそんなふうにするんだろう…といつも思うんです。小さく切り売りすることで買う時はお手頃かもしれませんが、数十年後、手放す時は大変だろうな…とか、そもそも、すごく密接していて陽あたりもよくないのではないか、庭があった方がいいんじゃないか…と思うのですが。
そして、私が散歩する範囲内でも、いくつか古い家が壊されて、新しい家が建つのを定期的に見かけるので、地方に比べて、街の景色が変わっていく速度も速いんだろうなぁ。


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