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盲ろう者の田畑さんとなにかの本を作ろうと思っている件 その2

続きです。(前回へのリンクはこのページの下にあります)

ということで、M先生から教えていただいた田畑さんの連絡先は、メールとLINE。M先生情報では、田畑さんは大きな文字なら見ることができるとのこと。
いま、「盲ろう者なのに見えるの?」と思った方がいるかも知れません。見える方もいて、全盲でない視覚障害というのはとても多いです。明暗だけはわかるとか、視野の一部を使えば見えるとか、いろいろな見え方がある。そのことは以前の創作の時に調べていたのでよかったです。
で、こちらの気持ちはまだ連絡をとるとか、そこまでのところまでいってなかったのですが、先生が連絡先を教えてくださったので、放置するわけにはいかんです。先方が待っていたら悪いし。
とりあえず、あいさつをしなくては。
触手話できなくても、文字でコミュニケーションがとれるなら、LINE送ってみようか。と……。画面を拡大して見るのかな。なにかで変換して点字とかで出る装置とかもあったはずだから、デジタルな文字なら「読める」んだったよね……、と昔本を書いたときの資料で覚えたことをぼんやり思い出す。
で。簡単な自己紹介を書いて送ってみました。どのくらいの情報量が良いのかわからないので、必要最低限の内容にしました。
既読がつきました。おお。
しばらくして、
お返事が来ました。おお。

「だれですか」

え、だから自己紹介書いて送ったじゃん。M先生、まだ伝えてなかったのか。
話が伝わってなかったようなので、M先生から教えていただいたことを書いて再び送信しました。

……既読が……つかぬ。
ブロックされた~!?

なんか、さっそく、わたしはくじけました。
むりじゃん。
こっちだって対人コミュニケーションに課題があるのだから(苦笑)、ふつうのやりとりができなかったら、協働なんて無理でしょ。

そのころ、もうすぐ『ココロ屋つむぎのなやみ』が出版されるということで、ちょっとナーバスになっておりました。自分の本が出るときって、嬉しいとかラッキーハッピーと言うより、不安でいっぱいになってひたすら暗い気持ちになるという性格なのです。(その反動で変な動画をちまちま作っていた)

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話を戻して、
M先生にメールで事情を伝えました。
ああ、やっぱりわたしには無理そうです……。嫌われたっぽい。鬱鬱鬱鬱……。
でもそれは、嫌われたのでなく、単なる行き違いだったようです。
M先生から「超ポジティブで行動的な田畑さんにたいして、結構物事をシリアスにネガティブに受け止める傾向のある梨屋さんなので、返信がないと落ち込んでしまうかもしれません。」と、CCメールが飛んで来た。
あ、田畑さんて、ポジティブな方なのね。真逆じゃん……。先生……。
その後、田畑さんからメールで反応がありました。
そんなドタバタを経て、LINEで無事につながることができました。これが9月の出来事。
で、M先生が通信制大学のスクーリング日なら時間がとれるからと顔合わせの声かけをしてくださったのですが、急だったのでこちらには予定があって実現せず。それに、コロナもあるし。
なにより、まだ、心の準備ができてないのです。
LINEで繋がれたのはいいけど……、
さあ、次は、どうしよう。

続く、です。

で、今回の記事の最後に、

ここにこのような記事を書く理由を。
(1)盲ろうのかたと一緒に仕事をしたことがないというか、そもそも盲ろうのかたの知り合うのがはじめてなので、自分にとって新しい経験になるので忘れないよう記録しておきたい。どのように認識を深めていけるか。
 + 9月までのわたしのように、盲ろうの方と知り合ったことがない方が読んだら、へーと思うことがあるかもと思っているから
 + 不慣れなわたしがなにに疑問を持ち、どんなことをしでかすのか、よく知っている方がみて「あるある」って思ってもらえたらいいしそれでなにかアドバイスいただけたらうれしいなと思っているから。

(2)本を作るという目標がありますが、出版社からの依頼があって作るのではなく、まだまったくあてがない。つまり自分の興味と関心で、本作りをしていこうと思っているので、そんなところから少しずつ計画を進めていくところを知ってもらって、いろんなひとに興味を持ってもらえたら嬉しいなということ。それであわよくばバリアフリー図書の関係者のかたとつながりができたら嬉しいなということ。

(3)オープンにすることで、簡単にやめにくくする。どこまでできるかわからないけど、この件で関わってくださる人や手を貸してくださる人に対して誠実に対応するために、ここに書くことで世間に監視してもらう……。

そういうつもりです。



支えられたい……。m(_ _)m