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盲ろう者の田畑さんとなにかの本を作ろうと思っている件 その4

続きです。(これまでの話はこの下のリンクから。)

11月13日、Zoomで初対面。
こちらの招待したURLに、約束の時間に、田畑さんがいらっしゃいました。田畑さんは二十代の男子大学生。Zoom画面では手にiPadをお持ちです。
アプリの画面に文字を入力して、パソコンのカメラにうつして、見せてくれました。
なるほど。

こちら、手話の「はい」「いいえ」を覚えておこうと思ったのだけど、ネット検索ではそれがどれなのかよくわからなかったのです。Zoomでは触手話できないので、画面で手話しても見えにくくて伝わらないだろうから、間違った手話をするよりは筆談のほうが良いだろうか。でも、画面の字を読むのもきっと簡単ではないはず。どうしたらわかりやすいかな。とりあえず、「はい」のつもりで、黒ペンで紙に書いた「○」印の紙だけは事前に用意しておきました。(見やすい色があるのかなどはまだ聞いてないので、黒で)

で、こちらもiPadに書いてみようとしたのですが、大昔に買ってキッチンでクックパッド見るかお風呂でマンガを読む時くらいしか使ってなかったため、使い慣れてなくて、こちらが書きたいサイズの大きな文字で素早く入力できない。旧式すぎて、別件で受講中のLD等の学習支援員の講座で推奨している最近のアプリも入らなかったほど、古いiPadだったんです……。(これは買い換え時だなあ……) 
困ったぞ。なので、お絵かきアプリで指で字を書いてみました。これなら大きな字で書ける……ああ。でもこれも慣れてないので、きれいに書けません。大きく書くと画面に書ける文字が少なくなるし。こちらは書字障害(と悪筆)があるため、あせっているとひらがなも書き間違えるから、書き直しに時間がかかる。
こんにちはのあいさつを画面に映してお見せしましたが、反射するし、わたしの自由すぎる文字は、読みにくそう。大きく書きすぎても見づらいかもしれない。あとで気づいたのですが、電子機器では田畑さんは黒い背景で白文字が良かったのですよね。お絵かきアプリでは反転ができなかった。だめだ……。(完全に準備不足)
引き出しをガサガサやって、使ってないB5サイズの原稿用紙を発見。これの裏に黒ペンで書くか……。一番太い黒ペン……ああ、油性の名前ペンしか手元にないです。これじゃ細いよね、きっと……。
でも、伝わりました。よかった。

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ああ、手書きで字を書くの、苦手。以前LINEでわたしは軽い書字障害があるとさらっと伝えましたが、たぶん田畑さんの記憶に残ってない。書き間違えるだけで書けないわけじゃないから、わたしががんばればいいだけです、はい。

なに話そう。

田畑さんは慣れているようです。交友関係広い方ですから、初対面のひとと話すことも多いのでしょう。
趣味の話になりました。田畑さんはマラソンがお好きなようです。代々木公園で走るそう。
去年か一昨年だったか、伴走者と走るブラインドマラソンについて調べたことがあって、いくつかマンガを読んでいたので、驚かずに理解。パラリンピック前にそういう小説や児童文学作品も次々に出ていますね。代々木の会、見学してみたいなあと思っていたんですが、走るのが大嫌いなので走らなくちゃならなくなったら困る……と行ってませんでした。
田畑さんも横浜からそこに参加されているよう。(それだけ、会の数が少ないと言うことなのかな……)

↓ Zoomのスクショの写真掲載の許可をいただきましたが、わたしが自分の顔をはっきり見たくないのでアプリ(Artmaton)で加工しました。

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「私は東京マラソン大会に参加し、10㎞走る予定でしたが、コロナウイルス感染者が増えたため、中止になりました」
とのこと。それは残念でしたねえ……。子どものころからマラソン嫌いのわたしですが、田畑さんのように楽しみにしていた人が走れなかったのは、本当に気の毒に思います。今年の春は、みんなががっかりの春でした。

一時間と少しのやりとりをさせていただきました。

次回までのわたしの課題。→iPad買い換えよう。

次回は、いよいよ、直接対決!! (対決じゃないって)

これまでの話は ↓ 


支えられたい……。m(_ _)m