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建築業界DXプラットフォーム【ANDPAD】の特許分析

おそらく日本で一番スタートアップ・ベンチャーの知財活動支援をしているarisadaです。
これまでにLINEとメルカリの知財立ち上げに従事し、現在は複数のスタートアップ・ベンチャーで知財活動立ち上げを支援しています。

今回は建築業界のDX化プラットフォームを提供するANDPADの特許を分析しました。
※本noteに記載の解釈・見解・意見・認知等は筆者個人のものであり、筆者が所属・参画・支援等する法人・団体等のものではありません。

ANDPAD(アンドパッド)の基本情報

ANDPAD(アンドパッド)は建築業界のDX化プラットフォームを提供する企業です。
簡単に言えば、施工管理や図面管理等の建築業界に必須な情報をクラウドで管理できるようにしようというサービスです。
累計資金調達額は約220億円、執筆時点の時価総額は約850億円、創業は
2011.09.16です。
参考:Startup DB

※2020.05に旧社名オクトから現社名のアンドパットに社名変更されています。
https://andpad.co.jp/news/118/

ANDPAD(アンドパッド)の特許分析

2024/05/05時点で特許出願は5件ヒットします。

J-PlatPat

最も古い特許出願でも出願日が2020/03/19なので、知財活動に注力したのは最近であることがわかります。
とはいえ、時価総額・創業年・サービス内容を考慮すると特許出願の数が少ないように思います。
もちろん特許出願が多ければ良いというわけではありません。結局は中身が重要で自社のビジネスを保護できる特許出願を保有しているか(=他社の参入障壁を作れているか)が重要です。
サービスの広さを考慮するともう少し特許出願がされているべきかと思います。
今後の展開としてはAI(LLM)が絡んできそうなので、特許出願のチャンスは多そうです。

提案

HPには多くの機能が列挙されています。(下図)

https://andpad.jp/

これらの機能を全て見直して特許出願の可能性を探った方が良さそうです。
自分が知財担当であれば、施工管理・検査・ボード・黒板あたりから検討しますね。各機能間の連携についても特徴がありそうな気がします。
あと今ならやはりLLMとの連携も気になるところです。施工管理・ボード・受発注あたりはLLM(というかAI)との連携が検討されていそうな気がするので、機能ベースで検討しつつ、AIとの絡みも模索していくといった方針が良さそうです。

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