【腹の底から納得した決断の数だけ自分に自信が持てる】という話
こんにちは。
2年後に開業する臨床心理士のarisanです。
この記事では、「腹の底から納得した決断の数だけ、人は自分に自信を持つことができる」ということ、腹の底から納得する決断ができるようになるための工夫について描きたいと思います。
人生は決断の連続
人生は決断の連続です。
私たちは、今晩何を食べるか、誰を結婚式に呼ぶのか、次の休暇にどこに行くかというライトな決断から、
受験、留学、就活、結婚、離婚、親になること、転職、起業等、人生の行き先をも変える大きな決断を、
日々重ねて生きています。
そもそも決断とは何か
決断とは「何かを選び、何かを捨てること」です。
精神分析では「断ち切る」ことは父性機能だと言われています。何かを選ぶことは何かを切り捨て、それらと別れることであり、覇気の要ることなのです。
「やるしかない」受け身の決断に潜む罠
時と場合によっては、受け身の決断を迫られることがあるでしょう。自分にはもう選択肢がなく「やるしかない」「やらなきゃいけない」という状態のときです。
一見、外からの圧力による「やるしかない」は有効にみえます。
でも、自分で腹落ちさせて決断する内側からのモチベーションにスイッチすることなく、受け身の決断にとどまると、だんだん根性のガソリンが切れて苦しくなります。
思うように物事が運ばずに苦しいときに、踏ん張りが効かなくなります。
一方、腹の底から納得の行く決断には自由があります。
腹の底から納得のいく決断とは
腹の底から納得のいく決断とは、見たくない選択肢から目を背けたり、これはどうせ無理だからとやる前から却下したりすることなく、
あらゆる可能性、選択肢をテーブルの上に広げた上で、そこから1つだけ行動を選ぶことです。
誰から強いられることもなく、急かされることもなく、
勢いに任せることもなく、直感は大切にしながらも、
その決断で得るもの、失うものを受け入れた上で、
自分の心と身体が「これだ!」と思うものを選びとることです。
そこには不安や焦り、違和感、罪悪感はなく、必ずお腹の丹田あたりからホッと安心感が湧いてくる。
そんな身体からのサインがあるはずです。
腹の底から納得の行く決断が大切な理由
私たちは過去の自分の決断の道の上に、立っています。
じっくりと時間をかけた決断であれば、決断した自分への信頼から、前に進むことができます。
すると、その先に思い通りにいかないことがあっても、孤独で苦しい時間が続いたとしても、こんなはずじゃなかったというような状況に陥っても、「私が大切に決めたことだから」という事実が自分を支えてくれます。
窮地を踏ん張って乗り切る力を与えてくれます。
そして、苦しんで、大切に決断したことだからこそ、その道を必ず正解にしようという意志が生まれてくる。
このプロセスが、かけがえのない自分に対する信頼、自分への自信に繋がるのです。
腹の底からYES!と言える決断をするためには
①一人になって自分と向き合う時間、空間を作ること
日々の仕事をこなしながら重要な決断をするには、自分との付き合いを深める必要があります。
でも、子育て、家事、仕事、人間関係の中で自分自身の心に集中するのは難しいこともあります。
一人でカフェに行って自分の気持ちを整理する、ジャーナリング、カウンセリング、コーチング等、安心して自分と向き合う時間・空間を作ることが大切です。
②感性、身体感覚を研ぎ澄ます工夫をすること
「やらなければいけない」「こうするべき」「どう考えてもこれが正解」と理性で分かっていても、しっくりこないことってあると思います。
それが、実は自分の本心の叫びであることがあります。
あなたにとって、心の琴線に触れやすいものは何ですか?映画、小説、絵画、彫刻、舞台、コンサート、漫画、なんでもいいので、自分の心を動かす感覚に馴染みましょう。
「腹落ち」という字の如く、わかるという感覚は身体感覚です。運動したり、身体のケアをして日頃から身体感覚に意識を向けてみましょう。
「何を食べたいか」「どれくらい食べたいか」「誰と食べたいか」等、食べるものとの付き合いも身体感覚を研ぎ澄ます入り口になると思います。
③違和感にとどまること
違和感を覚えたら、その原因や本当にしたいことを分解して見ましょう。
何が嫌なのか。
どうしてしっくりこないのか。
本当はどうしたいのか。
このプロセスには不快に耐える訓練が必要です。
私たちの脳は正解を求めがちが、私たちの心はスイスの高級腕時計よりもずっと繊細で複雑で、ダイナミックなものです。
すぐに答えが見つからないと、気を揉むと思いますが、ここを流さないようになると、ずいぶん自分の人生を納得したものにできます。
④心から信頼できる人の前で悩むこと
決断=孤独と考えている方、多いと思います。
確かに、誰かに決めてもらいたいような重圧の最中でも、自分にとって重要な決断は、自分一人でしなければなりません。
でも、その決断のプロセスに伴走する人がいたら孤独にはなりません。
信頼できる人の前で、安全に思い切り集中して、自分に向き合ってみてください。
どんなに大変でも、きっと腹の底から納得できる決断をした自分を、誇りに思えるようになるでしょう。
納得いくまで自分と付き合う空間を必ず創る
私は、自分と向き合う助けになる、背中を押してくれる空間をつくり、
クライエントさんが、自分を育てる時間を持てて、
人生の納得感を持って、自分の人生に愛着を持って生きることに伴走していきたいと思います!
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