ありんことことこ

読まれる方の暇つぶしになればな、と思ってます。 じゃがいもが好きです

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最近の記事

音楽のない生活

私は長らく音楽のない生活を歩んできた。 朝起きて、夜寝るまでに大抵は曲を耳にする事がない。 有名なアーティストの名前を聞いても分からない。そもそも、今流行りの曲名すら怪しい。お店のBGMとしてよく耳にするものは 「ああ、これが今流行ってるのかな。」 と気づくこともあるが、やはりその歌の名前も知らないままなのだ。 では、音楽が嫌いなのかと言われればそうでは無い。むしろ、好きだ。 音楽の授業はいつも楽しみだったし、カラオケで歌うと気分が高陽した。小学校の帰り道にスキップしながら

    • 果物嫌いの私は、じゃがいもでビタミンCを摂る

      メークイン、男爵、キタアカリ、ホッカイコガネ、インカのめざめ。思いつくだけでもこんなにたくさんの種類があるじゃがいも。 見た目はゴツゴツとしていて、よく見た目が悪い例えに使われるじゃがいも。 私はじゃがいもが大好きだ。大大大好きだ! 昔から、果物は嫌いだがじゃがいもは大好物という変わった子供だった。 母が8個ほどじゃがバターを作った時があった。母が少し出かけて帰ってくると、私はそれを全部食べたらしい。バターも直接舐めてしまいたいくらい好きだ。 そういえば、小学生の頃、居

      • 割れた皿

        人生をリセットできるボタンがあれば、と考えることは無いだろうか。今までの人生を無かった事にして赤ん坊の時まで戻るのだ。恐らく、前回の記憶は持っている状態だ。最近のライトノベル風に言うならば「逆行」するのだ。 「そんな、恐ろしい!考えた事無かった。」 という方もいる事だろう。私は、押してしまうだろう。 私には色々、やり直したい事がある。 勉強、人付き合い…あれをすれば、これをすれば良かった。言い出すとキリがない。これはきっと後悔と呼ばれるものだ。 その中で一番、やり直した

        • 深夜の葛藤

          「お腹すいたなぁ。」 どうやら夕餉の餃子が少なかったらしい。腹が減ったと腹の虫がひと鳴き。スマホの画面に目を向けると22時50分。窓の外は黒一色で塗りつぶされている。 「こんな時間になぁ。」 お腹に手を当てて人差し指で肉を摘む。勘違いしないで欲しいが、私は標準体型だ。贅肉と言っても体をくの字に曲げた時に少し出るくらいだ。乙女としての問題なのだ、これは。 ぬぬぬと唸りながら、座っているキャスター付きの椅子を無意味に左右に動かす。 もう寝てしまうか? 空腹を明日へ持ち越し。就

        音楽のない生活

          お絵描き記録帳

          絵を描こう!と意識し始めて8年くらい経っただろうか。 押し入れを整理していると懐かしいものが出てきた。小学校3年生の時の作品バックだ。学年度の終わりに、書道や図工で描いた絵などを白くて薄いバッグに入れて、各家庭に持って帰るための物だ。 ダンボールで出来ていて、白いバックには自分で模様を描く。私のバックはこんな感じだ。 花が咲いていたり、蝶々が飛んでいたり、小学生らしい可愛らしい絵だ。 よく見ると、酔っ払いのワキの臭さで周りがダメージを受けている。花が枯れ、鳥が墜落してい

          お絵描き記録帳

          私は自分は

          英語はたった一つだが、日本語には一人称が沢山ある。 「私」「僕」「俺」が代表的だろうか。自分の個性に合わせた一人称が選べるのは面白い。日本語のいい所だ。 小説、アニメのキャラクター達が様々な一人称を使っているのは聞いていて楽しい。男性的なもの、女性的なもの、年齢なども一人称で表せることができる。 狐耳の妖艶なお姉さんは「わらわ」。髭を蓄えた年老いた達人は「わし」。気高い貴族の縦ロールお嬢は「ワタクシ」。一人称を聞くだけで性格が想像できる。 創作の世界ではなくとも少し変わ

          しわくちゃになってもゲームしたい

          小さい頃から遊ぶのが好きだった。近所の子を掴まえて鬼ごっこや、ままごとをした。兄とはオセロをしたりもした。どれも楽しかったが、ゲームに勝る物は無かった。 今まで色々なゲームをしたが、1番最初にしたゲームは何だったろうか。私は記憶の糸を手繰り寄せる。そうだ、「マリオパーティ3」だ。マリオパーティは簡単に言えばすごろくゲームで、最後にスターを一番多く持ってた人の勝ち。 平べったいグレーの機械「64」の前で、夢中になってスターを集めた。従兄弟2人と兄と私の計4人。1Pは皆の憧れ

          しわくちゃになってもゲームしたい

          血は何色か

          A型は綺麗好きで几帳面。O型はおおらかな性格。AB型は天才肌。B型は個人主義。 それぞれの血液型にそんなイメージはないだろうか。 「君、何型?」 話題のひとつとして聞かれることも多い血液型。海外の人は答えられない人が大半らしい。日本人なら自分が何型か知らない人はほとんどいない。 私はいつもこの質問に抵抗感がある。血液型を答えるだけで自分がどういう人間か判断されてしまうからだ。 「何型に見える?」 という質問を返すことによって、相手が自分をどのように思っているか知ることもで

          白ご飯の幸福

          日本に胴長体型の人が多いのは、ご飯を溶かすために腸が長くなったのだとか。そんな話を信じてしまう程、我々の主食としてご飯は頂点に君臨している。 朝ごはんはパンか、ご飯か。日本人ならそう1度は訪ねられる事だろう。友人は「安いし、手軽さがいい」と食パンを毎朝食べているらしい。スーパーで見かけた、食パン8枚切り99円。パン派になるのも納得の安さだ。 私はご飯派だ。ご飯が好きで胴長体系な私は、冒頭で話した「ご飯が好きな人は胴長」説を少し信じてしまう。 私には、パンが好きなスタイル抜

          愛想笑い

          「○○さんのいい所は笑顔だね!」 そう言われることが多い。私の長所は何処か、という話になれば必ず挙げられるものだ。 鏡を見てにっと口角を上げてみる。頬の裏側が見えたら印象的に残る笑顔の証らしい。ふむ、なるほど。観察した所、私はそれに該当するらしい。 昔、私は可愛くない子供だった。幼稚園で撮った集合写真を見ると口を一文字に引き結んだ私が写っている。 何を考えてるか分からないと小6の担任からヒステリックに叫ばれた。何をしたかはもう忘れたが、先生が私を見る目は完全に妖怪か何か

          裁縫箱

          私の部屋にある裁縫箱は小学生の時に買ったものだ。 透明のラメ加工されている蓋に、黄緑色のクローバー模様がプリントされている。お弁当箱のような作りで、2段に分かれている。 2階には、針山、メジャーに糸、そしてまち針など裁縫道具の代表達が顔を並べている。用途によって長さが違う針も準備されているが、乱暴者の手によって、何本か曲がってしまっている。乱暴者とは、私のことだ。 1階には、家庭科の授業で使った練習用の布が入っていた。ボタンの付け方や「なみなみに縫ってみよう!」「まっすぐな

          いる、いらない

          ベットの上に小さな山ができあがっている。タンスやクローゼットの洋服達をかき集めた為だ。私は手を突っ込み、Tシャツを引っ張り出す。 これは、手触りが悪いから気に入らない。Tシャツから手を離し、床に落とす。 次は、ワンピースを手に取る。これは、色が可愛くてお気に入り。生地をひと撫でし、ハンガーに吊るす。 いる、いらない、いる、いる、いらない。 気づけばベットの上は更地に戻っていた。私の足元にはお別れする衣類たちが散らばっている。私はそれらを大きなポリ袋に押し込んだ。次は何を

          いる、いらない

          ボードゲームのすゝめ

          ボードゲームの歴史は、遺跡の発掘品によって、少なくとも紀元前3000年以前まで遡ると推定されている。(Wikipediaより参照) 古今東西に渡り、昔から人が遊びに掛ける情熱は変わらない。深い歴史を持つボードゲーム。私が人生を100回繰り返したとしても、残念なことに世界全てのボードゲームを遊ぶ事は不可能だろう。世界全土に広がる底なし沼である。 そんな広大な沼地に、何も知らず片足を突っ込んだのは大学2年生の時。 地元で遊ぶ場所と言えばカラオケぐらいしかなく、友達同士で集まれ

          ボードゲームのすゝめ

          私の名を呼ぶ

          私には名前が3つある。親がつけてくれた名前と自分がつけた名前だ。 今時、名前が複数あるのは珍しくない。ネットリテラシーと言う点でTwitterやInstagramなどのSNSでは、一部を除き大体が自分で名前をつける事は推奨されているからだ。ネットが広く普及する前から、テレビに出るタレントや、楽しい話を提供してくれる漫画家などは皆ペンネームだ。 私の第2の名前を初めて付けたのは、ゲームだ。いや、正確に言うと名付けたのは私ではないが。 小学生の頃に任天堂から発売されたゲーム

          ピアノの先生

          ピアノを弾く時どの指で弾くだろうか。手を開き5本ある指を眺めてみる。長さで言えば中指が1番弾きやすそうだ。ピアノを嗜む方は5本どころか、10本全てを鍵盤の上に滑らせるのだろう。 私は人差し指派だ。パソコンの画面に文字を打ち出す時は手元を見ずとも正しい指使いができる。しかし、ピアノは赤ん坊が親指を吸うように、私は人差し指が安心するのだ。 「ちょうちょ」も「きらきら星」も人差し指だが、唯一の例外がある。小学校の授業で誰しも歌ったことがあるだろう。「ドレミの歌」だ。 「ドはド

          開講!方言講座

          ニュースキャスターは標準語。お笑い芸人は関西弁。そして私は、阿波弁を話す。 阿波弁と言われて皆様はどこの県の言葉だと思うだろうか。全く分からない方が大半だと私は推測する。 出身の話になった時に大抵の人は首を傾げるためだ。 県の名前では無く地方の名前を上げると 「あのうどんの有名な。」 「ああ、讃岐うどん食べに言った時に通ったよ。」 圧倒的強さだ、うどん県。 四国の印象は全てうどんの中に飲み込まれてしまうのだ。勝負しては居ないのに漂う敗北感、完敗だ。 私の故郷は四国地方

          開講!方言講座