私がすぐ涙しちゃうこと

福本敦子さんの『気持ちいいがきほん』の発売日。
1ヶ月ほど前から楽しみにしていたので今日早速読んだ。

お母さんのこと、生きる・死ぬこと、性のこと
学校では教えてくれない言葉の数々に最初から涙する本だった。

特にお母さんのこと。
普段、私は母のことをママと呼んでいる。
正直な思いを書きたいから今回はママと記載する。

自分でも不思議なのが、ママのことを話すと涙が溢れ出てしまう。
24年間、もう少しで25年になるが、私が生まれてから
ママとの時間はほんとうに濃いと思う。そして絆がある。

一番印象的な出来事は、私が中学生の時
ママが急に喋れなくなったこと。

朝起きて、ママがソファに座り様子がおかしかったことが鮮明に脳裏に焼き付いている。いつも朝起きたら、おはよー!と言いながら朝ごはんを作っているのに朝からソファに座り一言も声をかけてこない。眉がへの字に曲がっていた。

どしたの?と声かける私によくわからない言葉が返ってきた。
いつもと違う、変なママに、ねえ!なに!と強く言ったのを覚えている。

そこからは、記憶が飛んでいる部分もあるのだが
タクシーで大学病院に向かった。
病院に着いたら受付の方と看護師さんになんで、救急車で来なかったの!と
言われ、運ばれるママに付いて行った。
何をしても、ずっと泣いていた記憶がある。

もうママと喋ることができないんだ、
なんで昨日ママに冷たくしたんだろう、
なんでありがとうってちゃんと会話しなかったのだろう、と。

次の日、ママに会うのが怖くてだけど会いたくて病院に行ったら
あーちゃん!ってママが言ってくれて号泣したことを覚えている。
そこからの記憶が本当にない。

他にも、2人で家を出たこと、闘病生活などなどたくさんの思い出がある。当時は生きるか死ぬかのはざまにいたから、よく2人で泣いてたけど
今は笑って話せるし、ママって本当にすごいし生きていてくれるだけで
ありがとうと思う。こういう経験があるから、ママだけじゃなく
関わってくれる人との時間の大切さや縁があると思うし
有難いことだと思える。

ママとキッチンに立ってお料理を教えてもらえること、
ママにお掃除の仕方を教えてもらえること
ママと些細なことで喧嘩したことも愛おしい時間だと感じる。

もちろん、パパも愛猫のぽんちゃんも
我が家にとって欠かせない存在だしみんなで上手くバランスをとってる。
それが私にとっては気持ちいいこと。

私が気持ちいいって思うのは
小さなことにも今日もありがとう♡と思えることだと思う。




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