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映画『Cowspiracy:サステイナビリティ(持続可能性)の秘密』地球温暖化の原因は肉食

七十二候は大雨時行(たいうときどきふる)、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
読んで字のごとく、入道雲が時に降らせる夏の大雨のことであります。

燃え上がるヨーロッパには、むしろ大雨が降り注いでほしいですが、そんな山火事の原因たる記録的な熱波で感じる、地球温暖化。
二酸化炭素で温暖化が進み、そして燃え上がる炎から発せられるのも二酸化炭素。

ああ、悪しき二酸化炭素、と思ってイメージするのは、工場からもくもくと上がる黒炎や、車の排気ガス。でも、ちょっと待った。真の原因は、食生活にあり。それを教えてくれるのが、このドキュメンタリー
『Cowspiracy:サステイナビリティ(持続可能性)の秘密』

https://www.netflix.com/jp/title/80033772

畜産が地球温暖化の一番の原因なのです。
つまり、私たちが肉やチーズを食べ、牛乳を飲む食文化のせい。

家畜が悪だなんて、信じたくない事実だけど、
目を背けないで見るべき、耳をふさがないで聞くべき。

既に、畜産が弊害をもたらすことを知っている人もいるかもしれない。
そんな人も見るべき。
私も実は知識として知っていた。
でも、知っていたつもりで何も分かっていなかったことに気付かされた。

この映画の良いところは、グラフでの表し方。それがとても分かりやすい。
数などのデータや情報をビジュアルで説明してくれるので、そのインパクトの効果でより心に強く印象付けられる。

ハンバーガー1つ分のお肉を作るための牛を育てるために必要な水の量(約2500L、シャワー2ヶ月分)、広大な土地の面積、牛の餌の量、その穀物を育てるための土地、そして家畜が出すメタンガス及び排出物の量。

家畜が出すメタンガス、つまりゲップは、二酸化炭素の温室効果の20倍以上とのこと!

狭い檻の中に押し込められた動物たちに人権を!と無惨な飼育環境を改善すべく「サステナブル」な畜産農家を営む人もいる。
でも、それでもサステナブルではない。もちろん、動物の人権を訴えることは素敵なことで、決して非難しているわけではないのだけど。

最もサステナブルな選択肢は、肉を食べないということ。以上。

ではなぜ、環境保護団体が大々的に、STOP肉食キャンペーンに打って出ないのか?というと、畜産業がパワフルだから。

裏でお金が動いているわけです。
ブラジルにおいては、畜産にノーを唱えた活動家が暗殺されるケースもあったとか。言論の自由よ、どこへ。

そして、人々も自分の信じたいことを信じるのです。
誰も、大好きなお肉を食べるのを止めろ、と言われて良い気はしない。
だから、分かりやすい排気ガスだとかを集中攻撃する。

みんなの先頭に立つ環境保護団体がそんな惨状ならば、温暖化に歯止めがかからないのも頷けるよね。でも、人のせいにするのは良くない。

このドキュメンタリー等を見て、知り、自分自身の行動を自ら変えていく。
誰も見ていないし、自分一人くらい、って思うかもしれないけれど、クリーンに生きたくないですか?

そういえば、私も10年くらい前に肉食を止めたことがあった。
「そういえば」と言ってしまっているくらいなので、当人は忘れているのだけど、当時を知る友人に久々に会った時など、「え~お肉食べるようになったんだ~!」と驚かれることがあり、逆に驚く。

当時、中学生くらいだった私は、「私のために動物が死ぬ」という事実がシンプルに悲しくて、不公平さにやり切れなくて、お肉を食べなかった。
一度断つと、別に食べたいと思わなくなり、かれこれ7年間ノー肉ライフ。
魚は食べていたので、所謂ペスカトリアンというやつ。
一番好きな食べ物は?の問いに、お寿司と即答する私の人生から魚を奪うことは、難しいのであります。結局自分勝手な理由。

ようやくここ最近ベジタリアンやビーガンが市民権を得てきた日本。
当時はそれらの言葉に馴染みもなく、周囲の理解もない。
むしろ、なんか面倒くさい人と認識されていたと思う。

肉を食べないと、並行して揚げ物を食べなくなった。唐揚げ、トンカツ、ビフカツ等々、メジャーなフライ料理は肉が主役なのであります。
恐らく今でも揚げ物への免疫が低いのは、そのせいだと思われる。
(好きなのだけど、食べられる頻度が人よりも少ない気がする。)

そんなわけで、動物さん可哀想の一心で孤独な抵抗を7年間も続けたのだけど、なぜピリオドを打つことになったかは、またの機会に綴りましょう。

肉を食べないのが良き、とはいえ突然変えるのは人によっては難しいと思う。まずは、週に1回にしてみる、次は月1回に、と徐々に減らしていってはいかがだろうか。

ちなみに、畜産の害は肉牛だけではない。乳牛も同じ。
ヨーグルトを1日半パック、厳密にはビヒダスヨーグルトを200g、毎朝食べている私には本当に耳の痛い話。

今の冷蔵庫にあるストックがなくなったらヨーグルト断つ!と決意。
まずは手始めに、1/3パック分に減らしてみた。
その次のパックからは1/4ずつにして、なくなったら終わり・・・
と思っていたのだけど、今のところ1/4まで減らすところで止まっている。
やはり、長年の習慣を変えるのは難しい。

ヨーグルトの量を減らす/完全にゼロにするとなると、腸内に送り届ける菌の代替を見つけなければならない。

ビフィズス菌、プロバイオティクスのサプリメント、どれがいいんだろう。
乳酸菌は人それぞれ合う合わないがあるので、順番に試して自分に合うのを見つけるしかない。とりあえず、手始めに新ビオフェルミンS。
次はビオスリーか、iHerbで人気のやつか。

そういえば、中田敦彦さんもアンチエイジングに関する動画の中でも言及されていた。プロバイオティクスは大事だけど、ヨーグルトを毎日食べていると遅延型アレルギーになる可能性が無きにしも非ず、従ってプロバイオティクスはサプリで良い、とサマライズ。
参照されていたのは、この本。私は読んでいないので参考まで。

とにかく、無知は罪。
知ることから始めましょう、ということで今日はこの辺で。
ごきげんよう。

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