それで生活は改善するのか?

あささんの記事を読んでいて。感想の所に

「リハビリの方々は機能訓練か歩行(移動)の訓練重視という感じですね。それで生活は改善するのか?」

って意見が寄せられていました。

ん~。なるほど。そう見られているのだなぁ~。と改めて兜の緒を締めネバという思いがしましたよ。

もっとたくさんの人に知ってもらわないといけないですね。セラピストがやってる練習には理由があるってことを。

・ミカン農家さんの患者さんがミカンの実をもぐための練習。

・独居の人の家のトイレに行くための練習。

・行きつけの居酒屋にまた再び通うための練習。

・役割だったマキ割りをするための練習

・料理をするための練習

そういった生活活動を実現するためにスキル練習や歩行練習があるということをもっと多くの人に知ってもらわないと。

あれ何してんの?

ということになってしまう。

その人の生活活動の実現のために移動練習は移動しないといけない理由があったから、機能練習はミカンをもぐために前腕の回外運動はかかせない。とかお留守番するためには電子レンジを使えるようになりたい。その為には上肢の挙上ができて食べ物を電子レンジに入れたり出したりできないといけない。とか非麻痺側で代償ができるようにせねば。とか家の洗濯台の高さを替えれば洗濯物を干すことができるようになるのでは。その為には車いすの運転をもうちょっと上手になってもらわねば。とかセラピストの練習には必ず生活活動に必要不可欠な動作を作る理由がある。

そのことをちゃんと宣伝していかねば。

また、「心が動かないと体は動かない。」

心を動かすために一見遊んでいるようにしか見えない練習にも理由がちゃんとあるのです。

(買い物の楽しさを思い出して頂くためにスーパーに一緒に行くとか。農家の方だったら自慢のビニールハウスを一緒に畑まで見に行くとか。車いすが通れる幅の畝を一緒に作ったりとか。ね、遊んでいるようにしか見えないでしょ(笑))

「できる」をセラピストが大量生産して初めて「もしかしたらできるかも」と患者さんに思ってもらえる。そうやって生活活動を一つ一つ作り上げていく。その為の練習です。

やる気スイッチを入れるのは本当に骨の折れる作業なのです。そこんとこ皆様よろしくお願いします。

これからも理学療法を温かく見守っていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。(*- -)(*_ _)ペコリ

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