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東京からの小旅行、金沢。

石川県金沢市

前から気になっていましたが、なかなかいく機会もなかった金沢。関西育ちで九州で学生生活を送り、東京で社会人をしていると心理的にも距離があったかもしれません。今回は、ならべく行ったことない地域の中から金沢へ行こうと思い立ちました。

金沢市のある石川県

ちなみに、コロナ前の海外旅行者の宿泊者数で見ると金沢市のある石川県は全国17位(訪日ラボ2019年より)で、中盤の上位という感じでしょうか。その上が東京、大阪、京都、千葉、沖縄、福岡、神奈川、北海道などが並んでいると考えると思ったよりも上位ではあります。(ちなみに台湾からが35%、香港12%、中国10%で、全体平均と同様に上位で中華圏から約60%。やはり訪日リピーターが多く、地方へも足の伸ばす旅行スタイルの旅行者が多くなりがちですね)

地域の滞在可能時間

金沢は、日本三名園の兼六園、金沢21世紀美術館、海鮮丼が食べられる近江町市場、和な建造物が並ぶひがし茶屋街など、金沢駅周辺でも見どころが多いですが、それでも石川県は能登半島や加賀など地域を堪能するには数日では足りそうにありません。

やはり滞在可能な時間が、よりその地域を知ることができるパラメータになるなと感じました。金沢に在住の方であれば、より石川県の色々な名所をご存知でしょうし、体験する機会もあるだろうと思います。東京から金沢へ行った場合は北陸新幹線で3時間ほどですので小旅行という感じでしょう。もし海外から来る場合は、台湾からでも7時間はかかるだろうと思いますので、より旅感は強いかもしれません。

旅行における滞在可能時間と生活圏からの距離

生活圏からの距離が近い旅行の場合、マイクロツーリズムなどとも言われますが、地元の旅行として時間があればよりDeepな楽しみ方もあるでしょう。生活圏から遠い場合、見知らぬ土地に探索するJourney感が強くなるので新鮮な感じがします。しかし、時間が取れない場合はややその地域の表面上の観光にはなりがちです。
今回、東京から金沢へお邪魔しましたが、比較的にベタな有名地を巡りました。茶屋街は京都以上に風情がありましたし、石川県立歴史博物館も年齢を重ねたせいか興味深く感じました。

生活圏からの距離

仮にLocal(地元)、Travel(小旅行)、Journey(探索の旅感)とすると、生活圏から心理的距離が遠い方がJourney感は強くなりますが、海外旅行者から見ると、東京から来た自分よりは金沢のディープさを感じるだろうと思いました。

生活圏からの距離と旅行探索の深さ

さあ旅行へ行こうという時に、日程の都合・移動手段・家族の都合・料金など色々な要素が統合されて予定が決まってくると思いますが、その中でパッと頭の中の選択肢に浮かぶのは以下のような強力な観光地。

・大阪(ユニバーサルスタジオジャパン、お好み焼き、道頓堀など)
・沖縄(水族館、石垣島、ビーチ、ラフテーなど)
・京都(街並み、伏見稲荷など神社、金閣寺・銀閣寺などお寺)
・北海道(広大な土地、ゆき、ウインタースポーツ、ラーメン、海鮮など)

そんな中、結果的に(ガイドブックも買わず)金沢にたどり着いたことは幸運でした。そういう意味だと、日本人にとっても、海外の人にとっても共通して、見知らぬ地域の選択肢の難しさはあるだろうと思います。(心理的な距離は海外の人の方がより遠いと思いますし。)
振り返ると、博物館やデザインされた建造物と重要文化財が多い茶屋町など、知的刺激に興味をそそられるようになったのだなあと思いました。文化に興味のある意識の高い方も多くいらっしゃると思います。

金沢に限らずですが、もしかしたらそう簡単に何度も来れないかもしれないし、二度とくる機会がないかもしれないといつも思っています。でも日本のことを表面的にでも感じることができたことはまた一つ良い経験だったと思います。

■ 写真

そういうわけで金沢で撮った写真をざっとご紹介します。